義父と暮らせば
作:西田三郎

「第9話」

■Oh daddy dear, You know you are still number one。



 その1週間後、あたしはお義父さんと二人で、ホテルの部屋に居た。 
 1週間前、垂井と入ったのと全く同じ部屋だった。
 ファンシーな色調の壁紙に、大きなベッド。浴室は広くて、ジェットバスがついている。
 
 「もう、エレベーターの中から超亢奮しちゃってさ、あたしにキスしたり、おっぱい揉んだりしてくるわけ。ありゃ相当、ご無沙汰だったんだろうねえ……浅ましいっていうか何ていうか」
 「………」お義父さんは黙ってそれを聞いている。「……それで?」
 「ドア閉めると、鍵もかけずにあたしを部屋に押し込んだよ。もう鼻息フーフーいってるわけ」
 「……キスして、おっぱい揉みながら?」とお義父さんがあたしを抱きしめる。「こんな風にか?」
 「んっ」お義父さんの舌が、荒々しくあたしの口に入ってきた。
 「そのほかに、どんなことされたんだ?」
 「んっ」お義父さんの唇とあたしの唇の間に糸が引いた「……トーゼン、スカートの中に手入れてきたよ。あたしが、紐パン履いてるって知ったら、あいつ、喜んじゃってさあ」
紐パン!?」お義父さんは慌ててあたしのスカートの中に手を突っ込んでくる。
「今日も履いてるよ………服も、同じのだよ」
「………それで……それでどうしたんだ?」お義父さんの手があたしのお尻を捏ねた「あいつ、何か言ったのか?」
「『さゆりさん、なんてエッチな下着つけてるんですか。感動だなあ』とか何とか。あいつお喋りだよね………んっ」服の上からかなり強くおっぱいを掴まれた「……あたしにやらしいことしてる間も、ずっと喋りっぱなしだったよ」
「……か……会社ではそうでもないんだけどな………それで、それでどうしたんだ?
「『あとでこの紐、ほどいてあげますからね』とか宣言してから……あたしをベッドに突き飛ばしたよ………きゃっ
お義父さんはあたしをベッドに突き飛ばした。
あたしは仰向けにベッドに倒れて、お義父さんを熱っぽく見上げた。お義父さんはものすごく亢奮していた……それを必死で抑えているのが判る。あたしはいい気分になった。
「……それからね、あいつ何て言ったかなあ………あ、そうそう、『さゆりさんって、胸大きいんですね……案外着やせするほうですか?』とか言ってたなあ……で、あたしに覆い被さってきたよ」
お義父さんはぴょーんとあたしに飛びかかってきた。あたしの上にお義父さんの体重が掛かる。
それで…?
「あたしのブラウスのボタンを外しはじめたよ」
お義父さんはかなり焦りながら、ブラウスのボタンを外し始めた。
「こんな風にか……?……えっ??」
「ちょっと……」お義父さんの手つきがあんまりにも荒々しかったので、あたしは言った「お義父さん、破っちゃやだよ
「わかってる……わかってるよ………」そう言いながらお義父さんはあたしのブラウスの前ボタンを全開にする「………で………お前、その時もこのブラジャーつけてたのか」
「うん」あたしがつけてたのは、鶯色の協力なワイヤーブラだった。お義父さんがゴクリと唾を飲み込むのが聞こえる。まるでマンガみたいだ。「あいつ……『はあ……』とか『へえ……』とか言って、しばらくあたしの胸に見とれてたよ」
お義父さんは馬乗りになってあたしの胸を見ていた。
お腹のあたりに、布越しにものすごく固くなったお義父さんのアレの存在を感じた。
「で、次はどうしたんだ………?」
「スカート脱がされたよ」あたしはそう言って腰をむずむずさせた。「あいつ、すごいぶきっちょでさ、スカートのホック外すの、結構苦労してたけど」
あああ」お義父さんは変な声を上げながらあたしのスカートを脱がせた。手慣れたもんだった。
「『はあ……綺麗な肌だなああ』とかなんとか言って、あいつ、あたしの太股を舐めだしたよ。太股フェチなのかね………あっ」
お義父さんがあたしの太股に顔を埋める。まるでプリンでも吸い込むように、あたしの太股を吸い始めた。多分、あとが残るだろう。
……そ、それから?」さんざんあたしの太股を舐め倒してお義父さんが顔を上げた。
「ブラ、たくし上げられた。なんか背中に手回して、ホック外そうとしただけど、やっぱあいつぶきっちょでさ、強引にブラ上に押し上げるから、ちょっと痛かったよ
お義父さんはそれに倣い、あたしのブラをカニの甲羅でも剥がすみたいにどうにかこうにかたくし上げた。ちょっと実際、痛かったけど、お義父さんが物凄く亢奮してるのでまあいいか、と思う。
「……でさ……あたしの胸見て、『けっこう色薄いんですね』だってさ。乳輪のことだろうけど、そんなことが気になるんだねえ、男って。あたし思わず笑っちゃった………それから……『何センチあるんですか?』とかなんとか」
何センチなんだ?」とお義父さん。
「知らないよ……最近測ってないから。多分86、7ってとこじゃないかな……あっ」
お義父さんがあたしの乳首に吸い付いた。もう片方の乳首は、指でくりくりされた。
「……んっ……そう……そんなことしてきたよ……でも、なんか揉み倒されたっていうか……もっと激しくて乱暴だったよ
「こうか?こんな風にか?」お義父さんが無理してあたしのおっぱいを強くも揉みしだく。
「んっ……あっ…………そうそう………そんな感じ………あんっ」
「……あ………あいつ、何か言ったか?」
「『すごいですねえ、もう乳首立ってきましたよ』とか、何とかかんとか……AVとか好きなんだろうね、あの人………あっ」お義父さんが、下に手を伸ばしてパンツの紐を解こうとしたのだ「お義父さん、まだ。それ、まだ
「……えっ……あいつ、解かなかったのか?」
「うん、まず、前から手を入れてきたよ」
「……こんな風にか……?」するっとお義父さんの手がパンツの中に入ってきた「……それで…?」
「あっ………ん………いきなり、その、指を……奧のほうに……」
「こうか?」お義父さんの指が、あたしの入り口あたりまで滑り込んできた「あいつ、何か言ってきた?
「……うん、だいたいわかるでしょ、何言いそうか……んっ」
「……聞きたいんだ……教えてくれ……」
「……『もうべちょべちょじゃないですか』だったかなあ……『すっごいねちょねちょじゃないですか』かな、なんか、そんな感じ」
「……もう、その時、こんな風にべちょべちょだったの?」とお義父さんが指を動かす「……こんなに、濡らしてたのか?このインラン娘
そう呼ばれると、あたしは弱い。
「ああっ………んっっ………だって……」お義父さんが、指先で核芯に狙いをつけた「……あっ……ちょっと……それまだ………だめだよ…………ああああんっ!!!」
いつものようにお義父さんが巧みに指を操ってそれを転がす。あたしは仰け反ってしまった。腰も思いっきり左右に振ってしまった。……なかなか悪くないかも。最初はこんなことバカみたい、と思ってたけど、実際やってみると結構いい。何より、お義父さんの嫉妬の匂いを存分に味わえるのがよかった。
「……こんなふうに、腰振って、声出したのか……あいつの指で声出したのか……ええ?どうなんだこのインラン娘!!……お義父さんは悲しい、悲しいよ……なあ、こんな風に感じたの?どうなの?」
「……ん……」あたしは薄目を開けてにやりと笑った「……ど……どうだったと思う?」
ああ、くそっ!!」お義父さんがまたパンツの紐に手を掛けようとする。
「お義父さん、まだ、それ、だめ」あたしはお義父さんの手を制した。
「えっ………」
「あいつさ……いきなり、あたしを裏返して、お尻を引っ張り上げたんだ………『ほら、四つん這いになってください』とか言ってさ……」
「………」お義父さんは耳たぶまで真っ赤になっている。「……それで……」
あたしはゆっくりベッドの上で、四つん這いになってお尻をお義父さんに向けた。
「……この体制でさ、あいつ、ゆっくりゆっくり……紐をほどいたんだ………まるで………その……なんかプレゼントの箱でも開くみたいに」
こ、こうか?」お義父さんは右の結び目に手を掛け、ゆっくり解きはじめた。
「そう、そんな風にゆっくりと……」
「その次は、やっぱりこうか?」今度は右の結び目に手を掛けた。
「そう、そのまま、じっくり時間を掛けて………紐解いたんだ」
両側の紐を解かれ、あたしのパンツの前部分が垂れ下がった。
 お義父さんはそれをゆっくり引っ張って、取り払った。
 多分、お義父さんはいま、いい眺めを味わっているだろうと思う。
「………それで……あいつ………やっぱりなんか言ったのか?」
「……ん……『恥ずかしいですか?』って………」
「恥ずかしかった?………」
「………だって……はじめてだったもん、お義父さん以外の人に見られるの
最後の一言が効いたらしい。お義父さんはほとんど踊るようにくるくる周りながらチノパンを脱ぎ始めた。まるで蒸気機関車みたいに湯気を噴きだしそうだ。あたしは、四つん這いの恰好のまま、お義父さんを待った。
 ……やがて……お父さんはあたしのお尻に両手を置いた。
「ああ……」意味なく吐息が漏れた。
「……あいつ、指でいじったり、舐めたりした?」
「ううん………」あたしは薄目を開けてお義父さんを省みた「……そのまま、一気にズンって」
「……ホントか?……ほんとは早くぶち込んでほしくて、ウソついてるんじゃないのかこのインラン娘が……」
ちょっっとお義父さん、そんなに余裕こいてて大丈夫?って感じだったけど、あたしはそれなりに亢奮してたので、早く挿れてほしかったのは事実だった。
「……お願い、お義父さん、挿れて……」あたしは言った「あたしを、こらしめて
ズンってお義父さんのが入ってきた。
久しぶりの感覚だった………思わず、かぼそい悲鳴が出た。
「ああああっ」
「こうか?こんなふうにされたのか?」お義父さんはいつになく激しく突いてくる。「こんなふうにガンガン突かれたのか……?」
「あっ………あっ…………ううん………も………もっと……はげ……しかった
何だと??」お義父さんはもっと激しく動き始めた。
入り口付近まで引き抜いて、一気に奧まで突き刺す。 入り口付近まで引き抜いて、一気に奧まで突き刺す。 入り口付近まで引き抜いて、一気に奧まで突き刺す。……その繰り返しで、あたしは頭がくらくらしてきた。
「……あ………お義父さん………す、すごいよ……」あたしは言った「奧までガンガンきてるよう
「……あいつのも、奧まで来たか……?」
「………どうでもいいよ、もうそんなの………ああっ…」
「正直に言わないと、抜いちゃうぞ」お義父さん、凄い余裕だった。とにかくお義父さんが元気になって、良かった。「……ほら、正直にお義父さんに言いなさい……」
「……次は横向きにされて、横からずぶっと挿れられたよ………あいつ、あたしの脚をわざと高く上げさせてさ、『さゆりさん、躰柔らかいんですね…』だって。それから、右手であたしのお尻の穴を、左手で前のほうをくりくり触りながら、ガンガン突きまくられたよ
なんだって???
お義父さんは気も狂わんばかりに欲情して、そのとおりにした。


さて問題です。
あたしがお義父さんに言ったことのうち、どこまでが本当でどっからがウソでしょうか?

 
 

<つづく>

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