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女性専用車両 作:西田三郎 ■ちょっと悪戯してみる
わたしの頭は混乱していた。
一体、この子は何を考えてるんだろう?まあ、別に関係ないけど、不思議だ。
女の子の格好をして、女性専用車両に乗って、それで興奮している。
可愛い顔をしているけど、かわいそうにこの子は変態なんだろう。
この年頃から、そんな変わった趣味を持ってるなんで気の毒なことだ。
でも…なんだか、この子のことが気になって仕方が無くなった。
と、電車が駅に停まって、反対側のドアから大量に人が入ってきた。人の並に押されて、あたしは正面からその子に押しつけられる形になった。
「あっ…」思わず声を出したのは、わたしのほうだった。
その子のスカートを突き上げているものが、もろにあたしの下半身に当たったのだ。
その日、わたしはパンツだったけど、その感じはしっかりと伝わってきた。
わたしはなんかちょっと気が引けたので、少し腰を動かした。
「んっ…」今度は、その子が声を出した。
見ると、女装変態少年は顔を真っ赤にして顔を背けている。気持ちよかったんだろうか?まったく、どうしようもない変態君だ。
わたしはその子の事を気味悪く思いながら、すこし意地悪な気持ちにもなった。
自分でも信じられないけど、その意地悪な気持ちがだんだん大きくなっていた。
意識して腰をぴったりとくっつける。その子が驚いたように顔を上げた。今度はわたしのほうが目を逸らせてやった。電車の揺れに併せて、ゆっくりと縦に腰を動かしてやる。
「…んんっ」その子がさらに顔を伏せて、下を向いた。
耳まで真っ赤になっている。白い首筋を見せて、左肩にほっぺたをぴったりとつけている。
なかなか悩ましい。わたしはだんだん、へんな気分になってきた。
「ねえ…」その子の耳元で、囁いた。「君、男の子なんでしょ?」
はっとした顔で、その子がわたしを見る。わたしはニンマリ笑ってその子を見た。
その子は信じられない、という顔で目を見開いてわたしを見ている。わたしは自分にそんなところがあるなんて夢にも思っていなかったが、どんどん意地悪になっていく自分を感じた。
「ねえ、そうなんでしょ?なんでこんなカッコしてんの?」
その子はさらに赤くなって、俯いてしまった。
「君、もしかして、変態?」
「…」
その子はだんまりを決め込んだつもりらしい。わたしは狭い中、手をその子とわたしの間に差し入れた。もちろん、手のひらをその子に向けて。
「…ひっ…」
「…ほら、こんなになってる…やっぱ変態じゃん」
変態少年は俯いたまま、ぶんぶんと首を横に振った。そんな様子を見てると、ますます意地悪な気分になってしまう。あたしははっきりと、その子の固くなった部分を掴んだ。
「…やっ」
「…やっぱ、あれ?こういうことしてると興奮すんだ」
「…や…」変態君が言った。思ったとおり、か細い声だった。「…やめて…ください」
「…え?何?」わたしはわざと聞いた。「小さい声で言っても判んないよ」
「…だから…やめてください」
わたしは意地悪く指を動かした。わたしの手の中で、彼のそれはますます大きくなっていった。
「…なんでこんなになってんの?女の子のカッコして。やっぱ変態じゃん」
「…ちょっと…やめてください…大きな声…出しますよ…」
「…出せばあ?何よ。女のカッコして、変態のクセに。みんなにバレちゃっていいの?」
わたしはスカートの上から、彼のものを上下にしごいた。
「…やっ…やめて…」
その子は顔をさらに肩に押しつけて喘いだ。目をきつく閉じて、眉間に皺をよせて、唇を噛んで、その表情はやっぱりたいへん悩ましい。なんか、ちょっと自分で気分を出してるみたいだった。反応もぜんぜん、女の子そのものだ。多分、この子は、いつかこんなことをされるのを待ってたのかなあ、と思った。自分がものすごく興奮していて、鼻息が荒くなっているのがわかる。しつこいようだけど、わたしにはそんな趣味はないのだが、いつのまにかわたしも我慢できなくなっていた。
「…えっ?」変態君がまた驚いて顔を上げた。わたしが変態君のスカートの中に手を入れたのだ。
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