実在少女
もしクラスメイトが淫行教師に調教された変態M少女だったら

作:西田三郎




■5 「脱がせたい」



  で、話を戻すと、あたしとさっき待ち合わせした時点で、すでにパンツの中にコンドームを装着してたらしい高野くんは、そのままあたしに飛び掛ってきた。ゴムに覆われたアレを、ぷるんぷるんさせながら。
 
  「きゃっ……待ってよ……ねえ、ちょっと待ってってば……!」
  「うるさい!黙れ!」
  「ちょっと!破れる!服破れるって!!!」

  そりゃもう、ものすごい勢い。
  あの大人しくてかわいい高野くんが、まるでケダモノそのものだった。いや、わかるけどね。
  あたしのカーディガンを脱がせて、Tシャツをまくりあげ、ブラジャーをはずそうと苦労するけど、はずせないので引きちぎろうとする。

  「待って……待ってってば!……痛い!痛いって!!」
  「うるさい!黙れ!黙ってろ!カネ払う、つってんだろ!!」
  「ダメだって!!……あっ………!」

 ブラジャーを上にたくしあげられて、関口にはじめてヤられたときみたいな姿勢になった。乳首がしっかり立ってて、自分でも、うわあ……と思った。高野くんがスカートの前ボタンを外そうとしてるけど、これがまた彼、ぶきっちょだから外せない。

  「……くそっ!!……くそっ……」
  「待って……待ってったら……わかった。わかったから、自分で脱ぐから!!」
  「……だめだ!!………脱がさせろ!!
  「えっ…な、なんで?……きゃあっ」

 スカートの前ボタンが外されて、ずるりっ……っと一気にスカートを引き下ろされた。その勢いで、パンツまで半分ずりおちそうになったので、慌てて手で抑える。

 シャツとブラが首のあたりまでたくし上げられて、下半身はパンツが半ば下ろされた状態になった。
  高野くんの目は真っ赤に充血して、目が飛び出しそうになっていた。
  しゅー、しゅー、という高野くんの鼻息だけが静かな部屋の中に響いていた。

  「………あ、あの……さ………あ、あとは……自分で脱ぐからさ………」
  「……だ、だめだ」と高野くん。「……さ、最期まで……おれが脱がす!!!

 なんで?
 
  ……あ……まあ、そういえば、そういう男も多い。
  あたしが自分で脱ごうとすると、「脱がすのはおれにさせてくれ」って言う男。そーいう男に対しては、ブラジャー外されたときにはわざと腕で胸を覆ったり、パンツを脱がされたときは「いやっ」とかいって腰をひねったりすると、けっこう喜ばれる。ふともとをしっかり閉じたりすると、わざとガバッと開こうとしたりする。そうすると「だめえっ」とか言って手であそこを隠すと、さらに喜ばれる。
 
  とかなんとか言ってるうちに、いつものことだけど……あたしもなんだかコーフンしてくる。
 
  また、そのほかのタイプとして、「おれの見てる前で、自分でぜんぶ脱げ」っていうタイプの男もいる。
  そういう男は、ソファとかにふんぞり返って、冷蔵庫から出してきたビールとか飲みながら……ときどきヘンな精力剤系?の薬とかをそれで流し込みながら……ニヤニヤ笑って、あたしが自分で服を脱ぐのを、ゆうゆうと眺める。そいうタイプの男には、おずおず、おっかなびっくり、ゆっくり脱ぐほうが喜ばれる。目で「もう許して……」みたいなことを訴えながら、一枚一枚、もたもたと、もったいぶって脱ぐ。そういうタイプの男は、スカートから先に脱げとか、パンツが見えたら一回転してみろだの、いろいろと注文がうるさい。最後の一枚はパンツになって……まあ全体の70%くらいが、このへんでガマンできなくなって飛び掛ってくる。

 そういうのにも、あたしはすごくコーフンしてしまう。
 
  あたしはやっぱり、変態なんだろうか?

 「いやっ………」
 
  高野くんがあたしのパンツに手をかけた。ぐい、と下に引っ張られたので、あたしは両手でパンツを抑えてそれに抵抗した。
  「うるせえ!……さっき自分で脱ぐって言ったじゃねー!!!」と高野くん。そりゃそーだ。
  「……だめっ……恥ずかしいからっ……」
  「何が恥ずかしいんだよ!!……今更なに言ってんだよ!!この売春婦!!

  あっ。

  ジーン、ときた。
  そんな、“売春婦”、って。

 お腹のあたりにボッと火がついて、蝋が溶けたみたいに、じゅわ、と熱いのが溢れてくるのがわかった。あたしはマジで恥ずかしくなった。このままパンツを下ろされてしまうと、あたしのあそこが八宝菜みたいにぐちょぐちょになってる、と高野くん知られちゃうじゃないか……あたしの、かわいいクラスメイトに。くそまじめで、普段はセックスとかそんなのにはまったく興味なさそうなそぶりを見せていた、むっつりすけべな高野くんに。

  「……いやあっ、だめっ!……だめだよっ!!」
  「手を離せよ!!……離せったら!!」

 高野くんが両手で引っ張って下ろそうとするパンツを、あたしが両手で押さえるものだから、パンツは極限まで伸びきって、まるでパンツで綱引きしているみたいだった。ほんとうに、これ以上抵抗を続けると、高野くんはパンツを引きちぎってしまうだろう。
  てか、もうここまでのびのびになっちゃた、らもう履けないし。
 
  そこであたしは……このパンツが引き裂けるまでガマンしてみることにした。

  「……絶対だめっっ!……許してっっ!!」
  「……手を離せよ!!……ほんとに破るぞ!!」

 お尻や太股にパンツが食い込んで、ほんとうに痛かった。でもその痛みが、あたしのいやらしい頭の中で、どんどん痺れるような快感に変換されていく。ヤバい。マジで変態だあたし。でも、最後までがんばってみよう……関口に最初にヤられちゃったときみたいに……なんだか、これを乗り越えたら、今まで知らなかったくらいのエロさに到達できそうな気がする!!!

 「あっ………」

  ぶちん。

  ついにパンツがはじけた。高野くんが勢いでベッドから転げ落ちた。
  太股を重ね合わせると、信じられないくらい、あふれ出していた液が、あたしの内腿でぬめった。

 

 

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