実在少女
もしクラスメイトが淫行教師に調教された変態M少女だったら

作:西田三郎




■4 「関口先生のこと」



 「いっ………痛いっ………せんせい……やっぱ……痛いよ……」
 
  あたしの頭には特別にいつもぽかん、と空いている部分があって、そこはいつも、自分が今置かれている状況とは別のことを考える。これはあたしの、どうしても治らないへんなクセだった。

 高野くんのコンドームに覆われたアレを目にしながら、あたしの頭の中のその部分は、2年前のことを、思い出していた。 あの相談室に呼ばれて、関口センセイにはじめてヤられちゃった日のことだった。
 
  あたしはソファに押し倒されていた。
  制服のブラウスの前は全開にされて、ブラジャーを上に押し上げられている。パンツも早々に脱がされていた。
  今はその頃よりちょっとはマシになってるけど、あの頃、あたしの胸はまだかなーりぺったんこだった。
  でも、関口大センセイは、それにとても喜んでいる様子だった。今の高野くんみたいに……ふしゅーふしゅーと鼻息を立てて………スカートもパンツも取り去ったあたしのあそこに、かっちんかっちんになった……妙に太さだけは人並み以上のアレを……はち切れそうなコンドームに覆われたアレを、ぐいぐいと押し込んできた。

  つまり関口はあたしを相談室に連れ込んだ日、コンドームを用意していたのだ。
  てことは関口、かなり計画的にあたしをレイプしようと考えていたことになる。

 姑息で、ゲスな男だった。

 「んんんんっ……あ、あ、あっ……だめっ……だめっ………入んないって……ムリだよ……こんなの……」
  「……大丈夫だよ……天満……ほら……もっと力を抜いて……」関口が……舌で臭い涎をあたしの耳に丹念に塗りつけながら、しわがれた声で囁く。「……ほら……もう、もう半分入ったよ………」
  「んんんんっ………も、もうムリだって……それ以上、入んないよ……」
 
  はっきり言って、すさまじい痛みだった。
  ねじ込まれてるというか、入ってくる太い肉の表面が、あたしの中の内壁を巻き込んで、ブチブチと肉を少しずつ引きちぎっているような感覚だ。めちゃくちゃ痛かった。でも、痛いと同時に、あたしの頭のアホな部分は、『セックスっていうのはこういうもんなんだなあ……』というようなことを、ぼんやりと考えていた。
 
  「……か、かわいいよ……天満……すごくかわいいよ………れろっれろれろっ」
  「んんんんっ………」

  いきなり、頬のあたりを舐め上げられた。
  ひりひりするような、臭い、ねっとりした液があたしの顔に塗りつけられる。
  そのときは何をされているのかよくわらなかったけど、あたしはそのとき、泣いていたのだった。
  関口大センセイは、あたしの目からこぼれた涙を、舐めとっていたのだ。

 「……どうだい……ほら……どんどんセンセイのが、天満に飲み込まれていくよ………」

  いやあもう、センセイ、変態そのものだった。
  あのツラでこの台詞、自分の教え子をこんなふうに、ほぼレイプ同然でヤッておきながら、こんなにキモいことを言いながら……まだ中学1年生の女の子の涙を舐めとって、悦に入っている。

  こいつ最低だな。とあたしは思った。
  でも、こんなものなのかな、とも同時に思った。
 
  「あっ……んっ………」

 関口があたしの、ほとんどない、まだ芯の固いおっぱいを揉んで、乳首をつねりあげた。余ったほうの手で、あたしの……これまた固いお尻を握りつぶすように揉み込みはじめた。両方とも痛かった。でも、これがセックスなんだろうな、と思った。ある程度の痛みを、頭の中でそれなりに『キモチ良さ』に昇華するのだ。なんのためにそんなことをするか、というと、積極的に相手とそのヨロコビや楽しさを、誰でもいいから、『誰か』と分かち合いたいからだ。
 
  まあもちろん、相手に愛情があれば、の話だけど。

  「………うっ……入ってくっ………す、すごい、すごいよ天満………」
  「はああうっっ!!

 あたしはまるで恋人にするみたいに(もちろん恋人はいなかったけど)、関口の背中をしっかり掴んで、じっとり湿ったワイシャツの上から、ぎりぎりと爪を立てた。そのとき、ふ、と関口がいかにもいやらしい笑みを浮かべて、あたしの顔をじっくり覗き込んだときのことは、今思い出してもホント、鳥肌がたつ。たぶんあの時、関口は、『おれがこの子の処女を奪ってやったぜ!!そしてそのときの表情をバッチリ、記憶に収めたぜ!!』って気分だったんだろう。うん、確かに。油じみた広いおでこの右端部分に、“REC”の赤ランプが灯ってるみたいだった。

 でも……自分でもヘンだと思うし、やっぱりそのへんがあたしのおかしなところだと思うんだけれど、そんな関口のアホな満足感を感じたとたん、ビリビリビリっと………背中と下半身が痺れだし始めた。たぶん血まみれになってるんだろうあたしの股間を見る勇気はなかったけど、身体がしびれて、全身の感覚が突然鋭くなったような気がした。

  「………あああんんっっ………い、いたいっ……いたいけど……超イイよセンセイ!!!」
  「えっ」さすがの変態教師も、一瞬ビビったようだった。
  「メチャクチャ痛いっっ!!……裂けちゃいそうっ!!……でも、それがイイよ!!」

  あたしは自分の両脚を、関口の腰にぐるり、と巻きつけて締め上げた。
  めちゃくちゃ痛かったけど、精一杯がんばった。
  あたし、頑張ればできるじゃん、と自分で自分をほめてあげたくなった。

  「おおおうっ……て、天満!?」キョドる関口大センセイ(ロリコンのゲス野郎)。
  「……も、もっと、めちゃくちゃにして!!……ズッタズタにしちゃっていいから!……!ねえ、ほら、思いっきり乱暴にやっちゃってよ!!……ねえ、来てよ先生!!……来てったら!!」
  「………」関口はポカン、としていたが、すぐ気を取り直した。「……そ、そうか……天満、お前……変態だったんだな……はじめてでこんなに淫乱になりやがって……うっ……(ちょっと脚で締めてやった)……ド助平な淫乱マゾ小娘が……いつも……ううっ(またちょっと締めてやった)……いつもはクラスで、取り澄ました顔してるクセしやがって……こんな……うううっ(かなり、きつく締めた)……ド淫乱なメスネコだったとはなあ………」
  「あああんっ!!……せ、先生!……あ、あたし、あたしもう……」

 そう言って、関口に抱きついて……自分から関口にキスをした。
 
  「うっ」

  関口は、正直言って面食らっていたと思う。
  たぶん、あたしに入れたいだけで、キスしたいとかそのへんは、その時点で彼の頭から飛んでたんだろう。
  もちろんだけど、あたしがキスをするのはこれが初めてだった。
  だから、本能の赴くままに、関口のニコチン臭い口のなかに舌をつっこんで、お互いの舌を絡めて、彼の臭い唾液を吸って、あたしの唾液を向こうにも流し込んだ。

  ぎゅぎゅ、とあたしのなかで関口のアレがまた一回り大きくなった。
  ぶちっ。
  そんな音がして……あたしは思わず「ああんっ!!」と顔をのけぞらせた。

 

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