無き世界に In a World Without Love
〜中国自動車道中1少女手錠放置死事件〜

第三章「ロスト・ハイウェイ」

妄想:西田三郎

■2005/02/18 (金) 愛無き世界に(第三章) 〜ロスト・ハイウェイ〜 23

「虐待天国」

※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。9割8分くらいまでが妄想です。

 さらに同じく厚生労働省の平成13年度調査(しっかし役所っていうのは何故こうも思いついた時にしか調査をしないんですかね)によりますと、平成12年度、18,804件報告のあった児童虐待相談のうち、身体的虐待(つまりフツーの暴力)が49.7%、育児放棄などのネグレクトが36.5%、心理的虐待(暴力を振るわず、言葉や態度でいじめる)が10.1%、そして性的虐待は3.7%となっています。また、虐待加害者のうち、30.2%が父親(実父…23.7%、実父以外…6.5%)、63.2%が母親(実母…61.6%、実母以外…1.6%)、そして残りの6.7%が祖父母や叔父叔母などのその他。イジワルな継母、継父が連れ子をいぢめる、というケースは我々が大映ドラマ的思考で考えるよりは案外多くないようです。というか、この報告例から見ますと、虐待案件のほとんどは、実父・実母の手によるものであると言えます。

 また、虐待を受ける子どもたちの年齢階層別の分布ですが、小学生が35.1%と一番多く、3歳〜学齢(6歳)までが29.4%、0歳〜3歳が19.9%、中学生は11.0%、高校生以上は4.6%となっています。乳幼児の虐待案件が何かと話題になりますが、その数は小学生の半分強といったところ。

 つまり児童虐待というものは、相手が子どもであるからこそ実現可能な暴力なのではありますが、「泣きやまない」とか「むずがる」とか我々にも理解し得る子ども独特のウザさに対して「イライラしたり」「カッとなったり」して“つい”してしまう、という類のものではなく、ようやく芽生え始めた子どもたちの自我に対する直接的攻撃でもあるのです。

 中学生以降に虐待案件が3分の1以下に減るの理由は、子どもの肉体的成熟に伴って親が暴力を振るうことが物理的に困難になることはもちろんですが、子ども自身の自我の確率にも関連しているとわたしは考えます。

※専門の方が読まれていると噴飯ものでしょうが、ちょっと我慢してください。
 
<つづく>


■2005/02/21 (月) 愛無き世界に(第三章) 〜ロスト・ハイウェイ〜 24

「Hell of it」

※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。9割8分くらいまでが妄想です。

「姉妹強姦で求刑上回る判決 実父に懲役18年大阪地裁」

 未成年の実の娘2人に性的暴行を繰り返したとして、強姦(ごうかん)罪などに問われた父親の被告(48)に対し、大阪地裁の朝山芳史裁判長は30日、「これ以上の悪質さは想定できない」として、検察側の懲役15年の求刑を上回る懲役18年の判決を言い渡した。
 朝山裁判長は判決理由で「信頼し保護されるべき実の父親による被害で、屈辱感や悲しみは筆舌に尽くし難い」と指摘。「同種事件の量刑相場を参考にした検察官の求刑は軽すぎ、法律上の上限を若干下回る程度が正義に合致する」と述べた。
 判決によると、被告は1998年ごろから長女に性的関係を強要。大阪府内の自宅などで2001−04年、殴ったり脅迫して長女への性的暴行や二女への暴行、暴行未遂を繰り返すなどした。
(共同通信) - 2004年 11月30日19時26分更新

…この世界は地獄です
そうとしか言いようのない気分になる時があります。
事実そうなのでしょう。

 公共広告機構がテレビで「もっと子どもを抱きしめてあげてください」と口を酸っぱくして言わなきゃ、親もそれに気が付かないのが実状。しかも上に挙げたような肉親による我が子への性的虐待の報告もボチボチ姿を現しはじめ、先進国であるはずのこの国のバケの皮が剥がれ、実のところ人喰い土人の巣くう暗黒大陸であることが明らかになるの時間の問題であるといえます。
 
 この世は地獄、悪夢です。
 我々はいかにして生きていくべきでしょうか?
 いつまでも、人生はクソだ、世の中はクソだ、社会も世間もファックオフだと呟きながら、拗ねた中学生レベルのパンク・アディチュードを貫いている場合でしょうか?
 
 いや、決してそうではないはずです。
 
<つづく>



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