無き世界に In a World Without Love
〜中国自動車道中1少女手錠放置死事件〜

第三章「ロスト・ハイウェイ」

妄想:西田三郎

■2005/05/17 (火) 愛無き世界に(第三章) 〜ロスト・ハイウェイ〜66

「ロスト・ハイウェイ-26」

※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。9割8分くらいまでが妄想です。

 電話の男は確かに茶色のワゴンの前に立っていました。
 野球帽を目深に被り、サングラスに無精ひげ。けっこう背が高く、がっちり・むっちりとした体型です。ノノ子たんはおずおずその男に声を掛けました。
 
 「あのー……」
 「ん………えええっ!!!」男はやってきたノノ子たんを見て大層驚きました。
 「……あのー……」ノノ子たんは素っ頓狂なリアクションを見せた男に、少しビビります。
 「……き……君か、電話くれたんは」男は落ち着きを取り戻し、ノノ子たんをまじまじと見つめました。「……へえー……ふん、そう……君かあ………」
 男のリアクションはあまりにも不自然で、ノノ子たんは一瞬バックレようかと思いましたが……今日の夕方に出くわした“ミスターX”に比べると、随分まともそうな男にも見えました。ほんの少し神経質そうな感じでしたが、それほど危険な男には見えません。まあ、“活動”でノノ子たんたちと会う男たちは、大同小異で冴えないやつばかりです。この男もまったくイケてはいませんでしたが……まあ、2万くれると言うてるし、一日に2度もババは引かへんやろ、とノノ子たんは覚悟を決めました。
 
 「あのー……あたし、今日友達と待ち合わせしてるからー……10時くらいまでしかあかんねんけどー………」
 「そ、そうか」男は腕時計を見ました「ほな、あんまり時間ないな。取りあえず、車に乗り」
 男の口調は思っていたよりソフトでした。なんとなく、年下の人間と話し慣れた感じの喋り方です。援交となりますと、無理に若ぶってテレビ芸人丸パクリのギャグを交えたトークを展開する、親父たちの不毛な努力にゲンナリすることはしばしばでしたが、少なくともこの男はそうではないようです。
 ノノ子たんは自転車を駅前に止めると、男のワゴンの助手席に乗り込みました。
 
 「あんまり遠くへはいかれへんよ」とノノ子たんは男にいいました。
 「わかってるって」男は少し上擦った声で答えました「任しとき
 
<つづく>


■2005/05/18 (水) 愛無き世界に(第三章) 〜ロスト・ハイウェイ〜67

「ロスト・ハイウェイ-27」


※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。9割8分くらいまでが妄想です。

 ククケンは有頂天でした。
 あまりの亢奮に全身の穴という穴から先走りが滲みだしそうでした。
 兵庫県のド田舎の自宅からわざわざ大阪は十三のテレクラまで出かけていたのも、どうやら大阪市内のテレクラの方が10代の女の子をゲットできる確率が高いと噂に聞いたからです。ククケンンは10代の女の子に目がありませんでしたが、まさかここまで若い子を一本釣りできるとは夢にも思っていませんでした。
 
 少女は15歳だと名乗っていましたが、そうではないことはどこからどう見ても明らかでした。

 まっ茶にブリーチしたショートカットの髪、オレンジのTシャツに花柄の短パン、ゴムサンダル履き。その手足の細さは十代女子のいわゆる処女太りにまで至っていない、10代前半の少女そのものでした。はっきり言って美少女という訳ではぜんぜんありませんでしたが、そこまで求めるというのは贅沢であるというものです。多分、この少女は中学生でも1年生になりたてか……ひょっとすると小学生かも知れません。
 
 イエーイ!!ラッキーだぜベイベー!!!ひぃいぃいいやっっほぉおお!!
 
 ククケンンはそう叫んでアクセルを踏み抜き、クラクションを鳴らしまくりたいくらいの歓びの衝動に駆られていました。これまでも同様の手口で幾多の少女たちを毒牙にかけてきたククケンでしたが、ここまで若い、というか幼い子をゴチになるのはこれが初めてです。
 
 車の中には各種手錠と催涙スプレー、大人の玩具類と8ミリビデオカメラの「レイプ七つ道具」が常備されていました。

<つづく>


■2005/05/19 (木) 愛無き世界に(第三章) 〜ロスト・ハイウェイ〜68

「ロスト・ハイウェイ-28」

※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。9割8分くらいまでが妄想です。

 「あんまり遠くへはいかれへんよ」とノノ子たんは改めて男に言いました。
 「そやな、ほなこのへんに車止めるわ」そういって帽子サングラス髭は車を路肩に寄せ、停車させました。「ここで、ええかな
 場所は人気のない大阪府豊中市の国道479号線高架下。で、まあその男は、ノノ子たんとカーセックルをしようというわけでした。

 「えーよー」もうどうでもええから早よしてえな、とノノ子たんは思いました。

 男は停車した車の中で、ノノ子たんを3列目座席に移動させ、車内の窓という窓のカーテンをすべて引きました。
 そしてノノ子たんにナデナデを開始しました。
 
 男はかなりせっかちで、異常に興奮していましたが、まあこれまでの”活動”相手もそうでした。あれよという間にTシャツが脱がされ、ナデナデ、ナメナメが始まりました。途中、ノノ子たんは男に求められたあるハレンチな要求に応えるため、前髪をピンク色の輪ゴムで留めました。その後の詳細はいくらでも妄想できますが、ここは健全なさるさる日記ですので、まあみなさん、このへんで勘弁して下さい。
 
 とりあえずハレンチタイムが一段落し、ノノ子たんは男に脱がされたオレンジ色Tシャツが昼間かいた汗で随分スッパくなっていることに気づき、いつも持ち歩いていた銀色の袋から紺色のTシャツを出し、それを身につけました。 

 その時でした。男がノノ子たんの顔面に、至近距離からスプレーを噴射したのは。

<つづく>





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