愛無き世界に In a World Without Love
〜中国自動車道中1少女手錠放置死事件〜
第二章「手錠の男」
妄想:西田三郎■2004/11/21 (日) 第二章 〜手錠の男〜 4
「全国総ハレンチ学園」※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。8割8分くらいまでが妄想です。
しかし、最近はほんとうに先生のハレンチ犯罪が増えたような感じがしますね。立件され、報道されるだけでもかなりの数です。ちなみにこの事件のあった2001年、わいせつ行為などで何らかの処分を受けた小中高教員の数は全国で122名。ちなみに2002年度は175人で、これまで最も多かった2000年度の141人を追い抜いています。
これがどのくらいの数字かといいますと、1990年に処分を受けた先生がたったの22人だったということですので、なんとその数は8倍。
また、わたくしの居住しております大阪府では、2004年11月5日の段階で懲戒免職処分を受けた教員は10名。懲戒処分だけでも過去最多だった2002年度の32人に迫る、28人とガンガン記録を更新中。
ただまあ、こうした統計数字にはあまり大した意味はありません。
これは事件そのものが増えているというよりも、各学校および教育委員会が教師のわいせつ行為を厳しく追及し、より多くのハレンチかつけしからん先生方が、きちんと処罰の対象となっている、ということであり、学校という閉鎖的空間の風通しがやや良くなってきたことの証でもあり、むしろ好ましいことです。
問題は、年間約120名~180名ものハレンチ行為でつるし上げられた迂闊な先生方の影に、人知れず欲望のままに振る舞い、生徒を玩具(ジョイ・トイ)にし、かつ処分をまぬがれて涼しい顔をしているクズ教師の数がまったく読めない、ということ。これは大問題です。さらに問題なのは、教師のこうしたわいせつ行為には、その行為が強制であったか、もしくは同意のもとにあったかの明確な区分けがなされていないこと。これは刑法が13歳以下の女子児童に対して行われたわいせつ行為が、そこに同意があろうとなかろうと強制猥褻の罪として問うことに起因しているのではありますが、その結果、教師のわいせつ行為の犯罪性・悪質性をををかなり曖昧にしています。(あと2回、イチャモンが続きます)
<つづく>
■2004/11/22 (月) 第二章 〜手錠の男〜 5
「全国総ハレンチ学園−2」※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。7割2分くらいまでが妄想です。
ただでさえ性犯罪の被害者は届け出るべきところに届け出ることに対して躊躇するものであるというのに、それに拍車を掛けているのが、このミソもクソも混ぜて(おえっ)いっしょくたに“わいせつ”という言葉で括ってしまう罰する側の安易さであります。
教師の強制力をもってわいせつ行為を受けたり、嫌なことを強要された女子児童(当然、男子の場合もあり得る)は、それだけでもうパニックになっています。それがいかに暴力、もしくは教師の権力に屈したうえで強制されたことであるにせよ、そのと忌まわしい記憶を加害者と共有している児童は、
「あのときちゃんとイヤだと言えばよかった」とか、
「大きな声を出して助けを呼ぶべきだった」とか、
「あのとき短いスカートを履いていたのが悪かったのだろうか」と、
その原因を自らに求めてしまいがちです。助けを誰かに求めたいけれど、その救済者が“無理矢理いやらしいことをされた”という事実と、“すすんで積極的にその行為に興じた”ことをごちゃまぜにして処理するのであれば、これはたまったものではありません。
それを一緒くたにして、「教師のわいせつ処分が90年から8倍にもなってるんですって!」などと云々するのは片腹痛いですし、それは余りにも被害に遭った児童たちの心を踏みにじるものであると言わざるを得ない。
だって、先生方、普通ならアナタたちには手錠が掛けられていたところなんですぜ??だというのに、教師という職を失う懲戒免職くらいで、充分に社会的制裁を受けたつもりになってるんだったら、本当にもう死んでください。
社会もその認識に立つべきです。
教育委員会も、そのことを自覚するべきです。
教師のわいせつ行為の最高刑が懲戒免職でしかないなら、被害にあって心を傷つけられた子どもたちはほんとうに浮かばれない。いい加減このような茶番は終わらせるべきです。
<つづく>
■2004/11/23 (火) 第二章 〜手錠の男〜 6
「マイノリティ・レポート」※この物語は、実話をもとにしたフィクションです。7割3分くらいまでが妄想です。
ククケン逮捕を受けて、文部科学省・矢野重典初等中等教育局長(当時)は、2001年9月9日、
「とんでもない事件だ。わいせつ行為で処分される教員が増えており、特に厳しく処分するよ都道府県教育委員会に徹底してきたのだが…」とし、さらに以下のような妄言を。「こうした教員を出さないように採用の際にも人物を重視するなど対策は取ってきたが、どうしたら防げるのか。」
ヲウ!センス・オブ・ワンダー!!
局長さん、教職員採用の際に人物重視の採用を行うことと、教師がハレンチ犯罪を犯すのとの間にいったい何の関係があるというのですか?
すばらしい人格者だけどペドフェリア、というこのわたしのような人間は、教師としてのスキルを満たせば、あっさり採用されちゃうんじゃないですか?そしてそのすばらしい人格だけどもロリコンの先生は、職場でその嗜好を披露することなく定年まで勤め上げ、教員人生をまっとうするかも知れませんし、着任1ヶ月を待たずしてわいせつ行為をするかもしれない。また、人物重視より離れて、教職員の採用面接の際には、志望者に敢えて児童ポルノを見せ、チンコに熱が集まらないかサーモグラフィで確認する、という手もありますね。しかし、本当にそんなことをする覚悟がありますか?
採用の段階で将来の危険分子を排除することなど、不可能なのです。
ならばどうすればいいか?やはりここはわいせつ行為をした教師に対する制裁を、より厳しいものにするより他はないでしょう。というか、怪しからんことをした教師はちゃんと法の裁きのもとに叩き出しましょう。
そして、他の職業に就いている者と同じ罰を受けるべきなのです。
“最高刑は懲戒免職。運が悪くてもせいぜい教職免許剥奪♪”
ってなふうに現行の教育会の制裁のありかたをナメてるからこそ、破廉恥漢の先生方は破廉恥な行為を自己抑制できないのです。
<つづく>
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