拝啓、石原都知事殿
〜赤坂少女監禁事件〜

妄想:西田三郎

■2004/09/07 (火) 特集「赤坂少女監禁事件」 第5回『この事件に関する5つのナゾ-2』

【ナゾその3】彼の部屋に居たという、もう一人の人物の存在。

 監禁された女子児童の証言によりますと、彼女らが監禁されていたヨシサト容疑者の自室には、彼以外のもう一人の人物の気配があった。しかし、その第三者の存在はヨシサト君の死をもって解決とされたこの事件において、まったくと言っていいほど、追求されていない(これは「新潮45」でも挙げられています)。
 しかも以降、マスコミもこの第三者に関しては深追いをしていない
 まるで箝口令でも敷かれているかのような沈黙ぶりです。

 わたしのような粘着の変態にしてみますと、どうしてもこのことに対して疑問を抱かざるを得ない。


【ナゾその4】“顧客名簿”にあった顧客の追求がなされていない。

 これがこの事件に関する最大から2番目のナゾであります。
 先日も書きましたように警視庁は埼玉県久喜市のヨシサト君の自宅などを家宅捜索し、役2000名もの名が連なる“顧客リスト”を押収しています。しかし、この名簿に基づく“顧客”たちの追求を警察が行わないのはおかしい。しかもこのリストには弁護者会社役員代議士(政府関係者?)の名前もあった。
 警察が動かないにしても、そのことに対して、普段警察からのリークだけで記事をたれ流している各マスコミがまったく能動的に動かないのは、一夏素足で履き倒したデッキシューズよりもスッパイ匂いがするのですね。


【ナゾその5】この件に関するある大物政治家の消極性。

 コレこそがワタクシがこのレポートにおいて、長い長い前戯を続けていた最大の理由であります。
 いつもは何に対しても型破りな発言を繰り返すことで有名であり、この東京都の顔、ともいえるあの人物。

 彼がナゼ、この件に関しては消極的な姿勢を貫き続けるのか??

 その人物とは・・・以下次号!

<つづく>


■2004/09/08 (水) 特集「赤坂少女監禁事件」 第6回『放言大臣、吠える』


 さてこの事件に関してまずガオーと吠えたのは鴻池・防災担当相(当時)。

「小6、4人も、加害者か被害者か分からない」

 ってのがコーノイケさんのコメントなんですが、本当に最近の政治家は思ったことをすぐ口に出しちゃうんだなあ、とうのが当時のワタシの感想でした。
 というか、コーノイケさんは声に出して言いたい美しい日本語を間違って使っています。
 ようするに、この御仁は「アホな誘いに乗って怖い目にあったのだから自業自得だ」と言いたかったのかと思います。
 では、以下のように発言すべきでしょう。

「小6、4人も、厳密に言えば被害者であるかどうか分からない」

 児童4人は被害者であることは間違いないが、ヨシサト君の死に関して何ら責任があるワケではない。
 ですので「加害者」ってのは“言い過ぎ”ではなく“マチガイ”でしょう。

 それともコーノイケさんは渋谷で少女売春がらみのボッタクリに遭った経験でもあるのでしょうか?
 その怒りが今回の事件の被害者である児童4人に転嫁されている、と。

 ワタシのような粘着の変態にそこまで邪推されないように、公人は発言をする際、もう少しスキのない論理を立てていただきたいものです。

 それはそれでいいのですが、ワタシが問題にしたいのは、「放言王」として名を馳せ、東京都の治安維持に関しては最も能動的になる責を追った人物の、この事件に対する意外なまでの消極性であります。

 その人物は、2000年4月9日・陸上自衛隊第1師団の記念行事の場で以下のような発言をしています。

「今日の東京をみますと、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している。もはや東京の犯罪の形は過去と違ってきた。こういう状況で、すごく大きな災害が起きた時には大きな大きな騒じょう事件すらですね、想定される、そういう現状であります。こういうことに対処するためには我々警察の力をもっても限りがある。だからこそ、そういう時に皆さんに出動願って、災害の救急だけではなしに、やはり治安の維持も1つ皆さんの大きな目的として遂行して頂きたいということを期待しております。」

<つづく>





 
 

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