実在少女
もしクラスメイトが淫行教師に調教された変態M少女だったら作:西田三郎
■7 「キスしてよ」
「……脚を開け!開けったら!!」
「いやっ……待って……ちょっと待ってよ………」高野くんのコーフンっぷりはすさまじかった。あたしのパンツを引きちぎったうえに、あたしの両膝を掴んで必死に左右に開こうとする。あたしは抵抗した……全力で力を込めてふんばった……ちらりと高野くんのアレに目をやると、もうコンドームがはじけそうなくらい大きくなっていた。ああ、すごい……頭がくらくらするくらいのコーフンを感じながら、あたしは脚を必死で閉じようとした。高野くんはおそらく精一杯、力をこめているんだろうけど、あたしの脚の力のほうが強いらしい。そうやって、あたしは高野くんをじらすのを楽しんだ。
「いつも見させてんだろ……?……いつもいろんな男にヘーキで見せてんだろ??」
「スケベ!変態!最っっっっ低!」脚をばたばたさせながら言ってやった。
「……スケベはお前だ!!……いつも学校ではすました顔しやがって!!」
「高野くんだってそうでしょ!!」いやあ、笑える。「……クラスではいつも、“僕ちゃん、女の子になんかぜんぜん興味ありませ〜ん”って顔しちゃってさ!!……いやらしい、スケベ!!エッチ!!ケーベツするわ!!」
「……うるせえ、このくされ…………まんこ」“まんこ”の声が極端に小さかった。
まったく、かわいいんだから。
その頃には、あたしも両足を踏ん張ってるのに少し疲れてきた。次に高野くんが力をぐいっと入れてきたとき……あたしはそのまま、大きく脚を開かれるに任せた。
「はあっ………」あたしは高野くんから、顔を背けてみせた。あそこを手で隠したりはしなかった。
「あっ………」高野くんが、大きく息をつく。
しばらく、高野くんの荒い鼻息と、あたしの中で響いている、はげしい鼓動以外、何も聞こえなくなった。
あそこを見られていると思うと……しかもクラスメイトの、数日前にあたしに告ってきた男子生徒に……ぱっと見はセックスの匂いはしないけど、じつはドすけべえな同年代の男の子に見られていると思うと……気が遠くなるくらい恥ずかしかった。その恥ずかしさはあたしの全身の感覚を、いま高野くんに見つめられているはずかしい部分に集中させる。どきん、どきん、と胸が鼓動を打つたびに、どくん、どくんとそこがあふれてくるのを感じた。
高野くんは、その様を目を見開いて凝視している。あたしは本気で……関口にはじめてじっくりあそこを見られたときよりも、ずっと恥ずかしくなって……バカみたいと思われるかもしれないけれど……はじめてセックスする女の子みたいに、両手で顔を覆った。あそこを隠す代わりに。いつもの、男たちを喜ばせるための『演出』とは、ぜんぜんちがう気持ちで。
高野くんはあたしの両膝をしっかり握り締めて大きく開いたまま、手を離そうとしない。
そして顔を近づけるでもなく、指でいじるでもなく、じっとそこを見見つめ続けている。じゅわわっ、とまた、さらに熱いのがあふれてきた。
目から流れるはずの水分が、あそこから流れ出してているみたいだった。「………そっ……そんなに………見ないでよ……」途切れ途切れにしか声が出なかった。「は、恥ずかしいじゃん………」
「………ごめん」そういって、高野くんは視線をあたしの顔に上げた。でも手は、しっかりとあたしの脚を広げたままだった。
あたしは少し呼吸を整えてから、言葉を続けた。「……めずらしい?」あたしは顔を覆った指の隙間から言った。「……ちゃ、ちゃんと見るの、はじめて?」
「………」高野くんは答えずに、あたしをじろっと睨んだ。
「……どう?」
「……どうって……」
「あたしの、きれい?」
「………そんな………」高野くんは明らかに返答に困っていた。へんな質問だったろうか。
「……もっと、きたないと思った?……あたしが、うわさどおりの子だったら……もっとどす黒くて、ぐちょぐちょで、べちゃべちゃだと思った……?……ねえ、どう思ってた?」
「……うるさい」高野くんが目をそらせる。
「……ねえ、あたしの、きれい?」ちょっとしつこく聞いてみた。なぜだか、あまりにも感動的だったから。
これからも人生いろいろあるだろうけど、今日のことは何があっても、一生忘れないだろうな、と思った。
「………舐めたり、いじったりしたくない?……」顔から手をどけて、言ってみる。
「……舐められるのと、いじられるのと、どっちがいい?」熱っぽいまなざしで、高野くんがあたしを見た。「……天満は、どっちが好きなんだよ」
「……高野くんがしたいほうでいいよ」あたしはまじめだった。「そのまま、一気に入れちゃってもいい」
「……いや、聞きたいんだ……天満はどうされたいの……?」
「……なんでそんなこと、聞きたいの?」
高野くんはしばらくもじもじとしていた。ふと下を見ると……あれ、コンドームが脱げそうなくらい、高野くんのちんこは萎んでいた。……まいったな。「………あの……」あたしは、少し半身を起こした。「………大丈夫?」
「………言えよ」うつむくと、高野くんの目は前髪に隠れて見えなくなる。「いつも、関口はどうするんだよ」
「えっ?」あっ。
しぼんでいたと思った高野くんのアレが、ピクン、と動いた。「……関口にはいつも、どんなことされてんだよ」
「なんで関口がでてくんの?ここで?」あたしはちょっと呆れた。かなり呆れた。「……そんなこと聞いて、どうすんの?」
「……聞きたいんだよ。どうすんだよ。関口は天満に、どんなことすんだよ?……いつもどんなふうに責めるんだよ?……なあ、教えてくれよ。どんなふうにするんだ?……いつも、どんなことされてんだ?」一瞬だけど、悲しくなって、泣きそうになった。でも逆に、あそこはさらに濡れた。
自分の身体が、ほんとうにアホだと思った。
でも仕方なかった。あたしはさらに半身をぐっと起こして、意地悪な顔をつくると、高野くんに顔を近づけた。
「……キスしてよ」うつむいて前髪に隠れた高野くんの目を探しながら言う。「そしたら教えてあげる」
「………」高野くんが、顔をあげた。きっ、と、あたしを睨んでいる。
ふん。バカじゃないの。
そして、高野くんは目を閉じると、不意にあたしのくちびるに、面倒くさそうにキスをした。
「そうじゃないでしょ?」あたしは右手で、高野くんの顎をつかまえて、くいっ、と持ち上げた。
一瞬、高野くんが怯えたような顔をした。かわいい。またあたしのあそこが、じゅわ、とあふれた。
そして、こぼれた。
「……ちゃんと舌入れてよ。高野くんが阿部先生にされてるみたいに」高野くんが大きく目を見開く。
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