実在少女
もしクラスメイトが淫行教師に調教された変態M少女だったら作:西田三郎
■2 「告白から援交」
そりゃあクラスの男の子に告られて、嬉しくないわけじゃなかったけどさ。
でも、まさか高野くんに告られるとは夢にも思っていなかった。だいたい……あんなことがあったのに。
高野くんは、 とても変わっているか、頭がおかしいのかどっちかだ。確かに高野くんは、ほかの男子とはぜんぜん違っていた。顔も女の子みたいにキレイだし、身体もきゃしゃで、ぜんぜん男の子っぽくない。ほかの男子と一緒に、しょーもないエロ話で盛り上がってるとこも見たことがない。にきびもないし、髭も生えてきてないし、近寄るとふんわり、石鹸の甘い匂いがした。
でもあたしに近寄られると、ヘンに意識して教室を出て行ってしまう。そんなシャイな子だった。あたしは…自分で言うのもなんだけど、生まれつきビッチだった。
小さなころから、いやらしいことが好きで好きで好きで好きで、ほんっっっとうに好きで仕方がない。
そのへんでは、クラスメイトの女子たちとは同類だけど、彼女たちはそれを妄想のガールズトークと、夜お布団に入った後、寝る前にちょっとパンツの中に手を入れてコネコネするイメージトレーニングで自分たちのありあまるヨクボーを解消しているのに対して、あたしは2年前から実践していた。相手は1年生のときの担当の関口先生で、先生は変態だった。
最初のときはかなりゴーインで、ムリヤリぽかった。あたしの成績が下がって、ちょっと相談室で話したいことがあるからちょっとこい……2人っきりで話そう……それで……という例のアレ。
はっきり言って、関口はぜんぜんあたしのタイプではなかった。 若ハゲでお腹が出ていて、陰険で、唇と10本の指は全部、ニコチンに汚染されて黄ばんでいる。間違っても、自分から処女を授けたくなるようなタイプではない。でもまあ……自分でいうのはなんだけど、あたし自身もちょっと変わっていた。
小学校2年のときからはじめたオナニーでも(そのへんは、クラスの女子たちよりずっと早かったのかもしれない)、あたしはいつも、学校の先生……それも、学校の中でいちばんいけていない、デブで、気持ちの悪い、5年生を受け持っている当時39歳・独身の男の先生に、ムリヤリへんなことをされることを想像して、パンツの中で指をコネコネしていた。
たとえば校舎の裏とか、体育用具置き場とか、理科室とか、あるいは教室のみんなの見ている前とかで……先生にむりやりヘンなことされて、イヤだけど感じちゃう、みたいなアホなことを妄想してコネコネするのが大好きだった。
だから、学校の中で、いちばんいけていない関口みたいな先生に相談室で襲われちゃう、というのは確かに怖かったけれども、あたしがずっと思い描いていた、妄想のセックスのイメージとぴったりだった。
「いやっ!!!先生っ!!やめてっ!!」とか、
「大声出しますよっっ!!」とか、控えめに言ったりしてみた。そういうことを2人っきりの相談室のなか、ニヤニヤ笑いながら迫ってくる関口の前で、自分の声が言うのを自分で聞いているだけで、ほんとにそれだけで濡れてしまった。そこであたしは13歳にして処女喪失、ということになったのだが、セックスにともなう痛みに慣れる、というのは思っていたよりかなり容易いことだった。
痛みに慣れる、というのは少し違うと思う。
今は三度のごはんより、セックスだいすきなあたしだが、それでもおまんこに相手のちんぽをねじ込まれて、ゆっさゆっさされる、という行為には、今だにある程度の痛みを伴うものだ。これは多分、一生そうだろう。
その痛みを自分の中でどういうふうに解釈するか、によって『セックスがいい』か『悪い』かが変わってくる。
あたしの場合、痛みの解釈を受け入れるのは、かなり容易だった。そんなわけで、学校一のキモ教師、関口と1回、2回、3回……とセックスを重ねるうちに、あたしはどんどん気持ちよくなるコツをつかんでいき、関口はその様子を見て大喜びした。
「……俺にこんなことをされてるなんて、クラスのみんなが知ったらどう思うかな?」とか、
「……クラスではクールにすましてる天満が、こんなに淫乱娘だと知ったらみんなどう思うかな?」とか、
「……もうお前は俺なしではいられないド淫乱娘なんだ……どんどんスケベに開発してやるよ」とか、そういう安っぽいエロ小説みたいなことを、つぶやきながらあたしをヤるのが関口の趣味だった。あたしのおまんこにちんこを入れて……あたしにいろんな体位を取らせて……ゆっさゆっさしながら、あたしの耳元でそーいういかがわしいことを囁くのだ。 関口はいつも、学校であたしをヤる。で、ヤるときはいつも、制服を着た状態で……半分だけ脱がせた状態でヤる。
よくもまあこんな男が教育現場に野放しになってるなあ、と思うけど、あたしはいつも、そんな状態のセックスにコーフンしちゃって、2年生の春ごろから、毎回イくようになってしまった。それで関口は大満足だった。とまあ、かなり早々とセックスに対する前向きなヨロコビを知ってしまったあたしは、どんどんそれにのめり込んでいった。はじめてイくようになった2年生の春から夏にかけての時期に、関口以外の男ともするようになった。
まあ、出会い系サイトとかそういうやつで、男をひっかけてセックスして、さらにおこづかいを貰うのだ。
「14さぃです。ヒマしです。あそんでくれる人募集(^ω^ω^)」とかなんとか書けば、おもしろいほどあっさり男が引っかかった。
はっきりいって、キモい男ばっかりだった。それでもよかった……というか、そのほうがむしろよかった。男たちはみんな、あたしにヘンなことばっかりしたがった。あたしに手かせをつけたり、目隠ししたり、いろんなオモチャを使ってイかせようとしたり。
毎回、あたしもそれに応えて、せいいっぱい努力した。
あたしは努力家だった。いろいろ工夫をした。
いかにもこんなことをするのは初めてで、勇気をふりしぼって、ちょっとした出来心でやってみただけ……って感じを、苦労して演出した……服を脱がされたら「……やっ……は、はずかしいっっ……」ってちょっと抵抗したり、あそこを見られたら両手で顔を隠したり、フェラチオをしろ、といわれたらわざ最初は嫌がって、せがみにせがまれたら意を決して、目をしっかり閉じて、おそるおそる口をおずおずと近づけて……そっと口に含んで、わざとちょっとだけ歯を当てたりして、かなーりヘタクソにやってみたりする。
そうすると、あたしに2万払うような男は大喜びで、さらに1万円をくれた。で、みんながみんな、あたしの頭を抑えて、髪を撫でながら、思い思いの自分の中に蓄積された知識と経験にもとづいたフェラチオ指導をする。変態の関口先生のおかげで知っていたが、男はみんな、年端もいかない少女にフェラチオ指導するのがすきなのだ。ところで……そういうことを続けていると、学校でも「天満は援交してる」系のうわさが広がり始めた。
自分でいうのもなんだけど、あたしはクラスで一番かわいい。ってか、学年でいちばんかわいい。いや、学校でいちばんかわいい。いやいや、この学区でいちばんかわいいかも知れない。あんまりほかの女子ともしゃべらないし、男子とはもっとしゃべらない。女子はセックスの欲望にとりつかれた幼稚なオナニー好きばっかだし、男の子とくれば動物園のサル以下だ。だから、そういううわさを立てられたり、アホな男子とかにからかわれたりすることもあったが、まったく気にしなかった。
だって、事実なんだから。そんなアホなクラスメイトたちの中で、高野くんはちょっと違った雰囲気を持った男子だった。
なんというか、高野くんはあたしとてもよく似ていた。
たぶんあたしと高野くんは、同じタイプの人間なんだと思う。性格はぜんぜん違うけど、どこか、深い、根本的なところでつながっているのだ。だからあたしは、高野くんのことは以前から少し意識していた。でも先週、校舎の裏に呼び出され、いきなり告られるとは思わなかった。
それは、フェイントだった。あまりに突然のことだったので、あたしはどう反応していいか、困ってしまった。
とりあえず、おつきあいはお断りした。
あたしなんかとつきあても、ロクなことないよ、みたいなちょっとハードボイルド系の気分で。
高野くんはあたしの『ごめんなさい』を受けると、真っ赤になってこんな捨て台詞を残して、校舎裏を逃げるように後にした。『ちくしょう!関口なんかのどこがいいんだよ!!』
なんだかとても、『ふつうの青春』っぽかった。
すると……1週間後に、高野くんは『25歳サラリーマン』を装って、出会い系サイト経由であたしを買ったというわけだ。
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