実在少女
もしクラスメイトが淫行教師に調教された変態M少女だったら

作:西田三郎




■11 「半実在少女」



 「……どう?けっこういい話でしょ?」あたしは目の前の男に言った「……コーフンした?」
 
  聞くまでもなく、見ればわかることだったけど。男のあそこは、ビンビンだった。
  ラブホの丸いベッドに腰掛けて、左手の指にタバコを挟んだその男は、あたしの話を聞きながら、ずっとあそこを扱きつづけていた。部屋に入ったときはてんで 元気がなかったあれは、怖いくらいに固くなって、先端からはもう液が溢れ出していた。出っ張ったお腹に、先端がくっつきそうになっていた。あれなら、障子 だって突き破れるだろう。男のたるんだ顎の奥で、喉仏がごくり、と動いた。
  ものすごく、効果的だったみたいだ。
  それにしてもこんな年寄りの客ははじめてだった。
  その白髪の男は50代、と名乗ったけど、60代に……いや、単におじいさんにも見える。
 
  でも男はあたしの話に完全にコーフンしている様子で、あたしは安心した。

  「………それから……」男が、目をしばしばマバタキさせながら言った「……それから、どうなった の?」
  「………え?まだ聞きたい?」

  あたしは男が用意した別の学校の制服を着て、ソファで脚を組んで座りながら、男を正面から見ていた。
  見慣れない制服だったけど、ネット通信で買うような、いかにも女子学生、って感じの服ではなかった。地味な紺のブレザーに、膝丈くらいのフレアスカート。 ふだんあたしが履いているスカートと比べたら、5センチほど丈が長かった。ワイシャツは白で、あたしの学校とは違ってリボンではなくてネクタイだ。どこか の私学の女子中学校が女子高の制服だろうか……?……このおじいさんの家の、近所の学校の制服なのかな?……それともこの人は、この制服の学校の先生なの かもしれない……何だってあり得る……あの歳だったら、校長先生だってことも。まさかとは思うけど、自分の娘の学校とか?……いや、孫の制服とか?

  ソックスは紺ではなくて白だった。男はその片方だけを履いてくれ、と言ったので、その通りにしてあげた。 あたしの右足は、素足のままだった。

  「………それからは……別にどうもならないよ。それっきりだよ」あたしは、裸足の右足の指を一旦丸めて、伸ばしながら続けた。「それからは、学校で顔を合 わせても高野くんとは話さなくなった。向こうも話しかけなくなった。で、あたしはまだ関口先生に、たまに呼び出されては、空き教室や屋上や、体育用具室 や、理化準備室で、やらしいことをされまくってる」
  「……で、高野くんは?」男がまた目をシバシバさせて聞く。「……その高野くんは、どうなったんだい?」
  「高野くん?……ああ、彼は……」なんで興味あるんだろう。この人、バイなんだろうか。「……知らない。まだあたしみたいに阿部センセイに、学校のいろん なとこでやらしいことされまくってんじゃない?……そういえば阿部センセイ、最近ちょっとキレイになってきたかも ね……搾り取ってる、若いエキスのせいかな?……ってちょと……おっさん臭い?」
  「へええ…………」男はビンビンのあれから手を離して、腕組みをした。
 
  あそこは、アンテナみたいに立てたまま、口をへの字に曲げて、また頻繁にマバタキをしながら、 真剣な顔をして考え込んでいる。 ちょっと笑える光景だった。

  「………君は、話がうまいね」
  「えっ?」
  「……いや、話がとてもうまい」男はそう言って、タバコをもみ消して、新しいタバコに火をつけた。
  「ありがと」あたしはにっこり笑って答えた」
  「関口なんて先生、君の学校にほんとにいるの?」男はにたり、と笑って言った。ムカつく。「阿部センセイも……あと、高野くん、ってクラスメイトも」
  「…………えー……」あたしはちょっとふくれっ面を作った。「……信用しないんだ?」
  「いや、別にいいよ。でもよくできた話だった。すごく、コーフンしたよ」
  「……あたしの言ってること、ウソだと思う?」あたしはふくれっ面を消して、笑顔をつくる。「……じゃあ、どっからがウソで、どこま でが本当だと思う?
  「さあ?………」男はいい気になって言葉を続ける「……まず、君、中学生じゃないだろ」
  「………」ああ、つまんないじーさん。「どうぞ。そう思いたいならご自由に」
  「幼く見えるけど、十八歳は越してるだろ」
  「………なんでわかるの?」
  「………いや、中学生はムリがあるよ。高校生なら……ぜんぜん通るけど」
 
  白髪の男のマバタキが、激しくなる。コーフンが高まってきているからだろうか。
 
  「へええ……」あたしはごろん、と横倒しにソファに倒れて、男を見あげた「そう思いたいなら、ご自由に」
  ムカつくじーさん。せっかく、盛り上げてやろうと思ったのにさ。

 「でも、ぜんぶウソだとは思わない」男はタバコを左手に持ち替えて、激しくマバタキしながら、また右 手でアレをこすり始めた。「……どこまでが本当かな?……中学のときに、先生にヤラれちゃったってこと?…それとも、中学のときに、同級生とセックスし たってこと?……中学から援助交際してた、ってのは本当?」
  「……好きなのを信じてよ」あたしは髪の毛先を見ながら言った「あんたの好きなの、コーフンできるやつを信じれば いーんじゃない?」
  「そうだな………」男はひとりごちると、点けたばかりのタバコを消した。マバタキが収まった。
 
  そして立ち上がって、あたしに近づいてきた。ビンビンのあそこをこすりながら。

  「……女子中学生と、セックスしたいでしょ?」あたしは横になったまま、男を見上げた。「……中学のときに、変態先生にレイプされて、調教されて、セック スが大好きになった女子中学生とセックスしたくない?……そんな状態なのに、クラスメイトに告白されて、セックスして、ちょっとカンドーするような……実 はこころの奥は純情なかわいい女の子と、セックスしたくない?……そんな子に、フェラされたくない?
 
  「ああ…」男の神経質なマバタキが、また始まった。
  「フェラしてあげようか?」あたしが身体を起こす。
  「……たのむよ………」

  あたしは目を閉じて………そっと男のちんこに手をそえて、ちゅっと先端にキスをした。
 
  「どうしてほしい?」上目遣いで、男に言う。「……どんなのが好み?」
  「そうだな……」男の鼻息が、あたしのおでこにかかって前髪を揺らした「じゃあ、関口先生にしたみたいにしてよ」
  「え?」あたしは思わず、プッと噴き出した。「……信じてないんでしょ?」
  「いや………」男は目を閉じた……マバタキを抑えるみたいに。「………信じるよ」


  男ってバカだよね。あたしもバカだけどさ。
 

  あたしはソファを降りて、男の前に跪いた。男の用意した制服を着たまま。片方だけ、裸足のまま。
  そして、目を閉じると、たいせつな果物のように、唇でその表面をしっとりと撫でながら……先の部分を口に含んだ。そして、舌を動かしはじめる。そうする と、頭の中がからっぽになって……また、じゅんと濡れた。

 ちなみにスカートの中は、男のご要望どおりノーパンだった。(了)

2011.5.22

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