P.T.A. 作:西田三郎
「第1話」

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■ MOTHER

6月。雨は相変わらず鬱陶しく降り続いているが、あと一月かそこら働けば夏休みだ。
毎日くそガキ共の顔をみないで済む。
モーテルの室内は湿気でむっとしていた。
とても静かで、外からは雨の音がする。部屋の中では、奈緒美が枝松の肉棒を吸っている湿った音がした。
枝松は上半身にポロシャツ1枚、奈緒美は全裸である。
正面の鏡になっている壁に、枝松の前で尻を沈め、肉茎をむさぼっている奈緒美の後ろ姿が見えた。
肌はまるで漂白したように白く、全身に芳醇な肉がついている。肉感的な尻が口の動きに併せてプリンのように揺れた。
家でもダンナさんにこんなことしてるわけ?」何十回と聞いた質問を、改めて枝松がする。
どうでもいいでしょ、そんな事」奈緒美が陰茎から口を離し、これまた何十回と聞いた同じ答えをする。
しかしそう答えたあとは決まって、奈緒美の舌使いは激しくなった。ますます高まってゆく枝松の肉茎。
いつのまにか枝松は奈緒美の頭を掴んで前後に動かしていた。
「すっごくなってる…」
口を離して奈緒美が言う。確かにそうだ。今年で40になるが、今や枝松の肉棒は魚雷のように垂直に、固く突き出している。
「誰のせいだと思ってんだよ」
枝松は奈緒美を立たせて、その躰をまじまじと見た。
何十回も見た奈緒美の裸身。奈緒美は今年で37になる。
しかし肉付きがよいせいか、そうした年齢的な衰えはまったく見られない。柔らかそうな大きな乳房、くびれた腰、形の良い臍、濃い翳り、メリハリのある太股 からふくらはぎへのライン。
信じられないな、と枝松は思った。
この躰で、この女にはもう15の娘と13の息子が居るのである。
人生というのは残酷なものだ。
 奈緒美は、こんな田舎で、くすぶっている女ではない。
 こんな田舎に飛ばされるような、つまらない会社員の男と22の若さで結婚し、早々に二人も子どもをもうけ、人生を台無しにされている。な ぜこの女はこんな仕打ちを受け入れているのだろう?
 で、その結果奈緒美はどうしてる?
 娘と息子を預けている、田舎の公立中学校の40歳の教師と、ヒマを見つけては街のはずれのこんな安いモーテルにシケ込み、安い快楽に酔っ ているのである。
 つくづく人生とは残酷なものだ。
 「ほら、横になれよ」枝松は奈緒美をそのまま床に押し倒した。
 「え?ここで?」奈緒美が戸惑う。「ベッドでしようよ」
 「いつも一緒じゃ飽きるんだよ」
 奈緒美を床の上に転がすと、両足首を持って高く上に上げ、大きく左右に開いた。
 「…ちょっと…やだ…恥ずかしいよ」奈緒美が言う
 「うるさい、黙ってろ」
 奈緒美の秘所を見た。信じられない。
 
ここからあの15の娘の理恵と、13の息子のが出てきたのである。二人も子どもをここからひりだしておいて、奈 緒美のその部分はしっかりと淫液を垂らし、肉棒の挿入を待ちわびている。
 不思議な話だ。しかも娘の理恵は枝松の担当するクラスの生徒である。
 「…はやく…」奈緒美がとろんとした目で言った。「…でも、つけてね」
 「わかったよ」
 下半身丸出しの情けない格好のまま、ベッドサイドに備え付け荒れたコンドームを取りに行く。
 最近、この間に勃起を持続させておくのが困難になってきた。昔は収めようと思っても勃起が収まらないことがあったものだが、まあ、単純に 歳を取ったということなのだろう。
 コンドームを装着すると、案の定勃起が7分目くらいまで萎えていた。
 床の上で広げられた奈緒美の裸身を見ながら、自分でゆっくりとゴムに包まれた陰茎をしごく。
 重力に従って横に広がった胸は、たとえようもない柔らかさを感じさせる。奈緒美の全身を覆ううっすらとした脂肪は、セックスするとき、海の中で泳 いでいるような感覚を枝松に与える。ほんとうに、セックスのためだけに生まれてきたような女だった。そんな女が二人も子どもを産ん でいるからといって、家で大人しくしていられるわけはないのだ。
 このインラン女雌豚め。枝松は心の中で奈緒美をサディスティックに罵った。
 そのガキを二人もひりだした穴に、いますぐキツイのをブチ込んでやるからな!
 やっと勃起が元に戻った
 「ほれ」
 「あっ」奈緒美を裏返しにし、四つん這いにさせる。尻を突き出させ、指で厚くなっている入り口に触れた。「んっ…」
 「すげーな、もう洪水だよ」
 「…だって…」恨めしそうな顔で、奈緒美が枝松を振り返る。
 「だって、何だよ」
 「…だって、久しぶりなんだもん…」
 「…久しぶり?この前ヤッたのは2週間前だろーが」
 「…でも…」
 まったくとんでもない淫売である。
 まあ、年頃の子どもが二人も居るような家では、ダンナともそうおおっぴらにセックスもできまい。
 「ほら、いくぞ」
 「んっ」枝松の先端が、奈緒美の入り口にあてがわれた。
 「欲しい?」
 「…ちょうだい…」
 「握ってみろよ」枝松は奈緒美の右手を取って、自分の肉棒を握らせた。
 「あ…」奈緒美がいやらしく指をからめてくる。
 「これが欲しいの?」
 「うん」奈緒美が目を伏せて答える。
 「…じゃあ、自分で入れてみろよ」
 奈緒美はやさしく逆手に肉棒を掴むと、ゆっくりと自らの入り口にそれを当て、少しずつ挿入し始めた。
 奈緒美の白い尻の肉が波立つように震える。
 「ん…は…」
 中程まで入れたところで、奈緒美はおもむろに尻を突き出して来た。
 「…くうっ!!!」
 枝松も腰を動かし始めた
 枝松は強弱をつけて奈緒美を付いた。はげしく数回突くと、入り口近くまで抜き、奈緒美がむずがると、さらに深く突いた。何事にも工夫は必要であ る。
 緒美の濡れ具合がすごく、淫液はあっというまに枝松と奈緒美、両方の太股まで垂れた。
 奈緒美の白い背中がうねっている。
 甲高く、鳴き声のような声を上げて尻を振るわせている。
 震える両尻の肉を掴んで、枝松はゆっくりと捏ねた。
 と、その時、枝松は奈緒美の左の尻の肉の中央に、まるで双子みたいに同じ大きさの小さい黒子があることに気づいた。
 そういえば、娘の理恵の尻にも同じ黒子がある。
 そんなことを考えると思わずイきそうになったが、なんとか持ちこたえることができた。
 それから20分ほど、枝松は奈緒美を攻め続けた。

 <つづく>

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