バベイオモイド神様が見てる
〜秋〜
作:西田三郎
■2005年9月18日(晴れ)
偉大なるバベイオモイド神様。
今とっても、お尻が痛いです。
というのもさっき、柳川におしりにちんこを入れられたからです。
ああ、お尻が痛いのにお腹がごろごろする。それに口からもげろ吐きそうです。最低です。
ほんとうにあたしはシモネタ女です。
それにしてもあの柳川の野郎……ずいぶん調子に乗りやがって。
でもこれだけの苦痛をさしひいても、あたしはそれに値する情報を得ることができました。
順を追って話したいと思います。
今年6月に医療少年院を退院された遺薔薇屠死夫様の行方を、あたしが必死になって探していることは何度もこの日記で報告しましたよね。マスコミがいっさいの情報をシャットダウンしているので、あたしがいくら必死で探しても、一向に有力な情報は得られません。
このままでは14歳になったこの歳で遺薔薇屠死夫様に直接お会いし、いろいろお話してから彼に処女をあげる、というあたしの人生の最大目標が達成できそうにもない、とあきらめかけていた時です。
柳川があたしに言いました。
「遺薔薇屠死夫の住所がわかったけど、知りたくない?」
あたしは一瞬耳をうたがいました。
「今、何て言ったの?」あたしは柳川に聞きました。
「出所後の遺薔薇屠死夫の居場所がわかったんだよ。そう、君の大好きな大好きな遺薔薇屠死夫の」
「ほ……ほんと?」あたしは思わず柳川の胸ぐらをつかんでいました「教えて!!」
「落ち着けよ……教えてあげるから」柳川はニヤニヤしていいます「でもタダじゃないぜ」
「えええええ?????」あたしは胸ぐらをつかんで、柳川を持ち上げん勢いでした。
「当たり前だろ、すっごく貴重な情報なんだから」柳川はさらにニヤつきます。
「……友だちでしょ???」あたしは心にもないことを叫びました。
「友だち?……そんだけでこんな貴重な情報をタダでもらえると思ってんの?甘いよ」
柳川はインターネット上にものすごくディープな情報網を持っています。
今回のそのマルヒ情報も、そこから手に入れたものだそうです。柳川は単なるオタクでしたが、彼が探してくるその類の情報は実に確かなものでした。あたしには柳川がはったりをかましているようには思えませんでした。
しかし一体なにをもったいぶっているのでしょう?
あたしはなんとしても柳川からその情報を聞き出さねばなりませんでした。
必要とあらば彼の生爪だってはがしたかもしれません。
「いくら?」あたしは興奮しながらいいました「お年玉の貯金、20万円ほどあるけど、お金ならそれしかないよ???」
「お金なんか僕はいらないよ」柳川があのぎらぎらした目であたしを見ます。
「じゃあ、どうすりゃいいのよ????」あたしは柳川の胸ぐらを掴んだまま、ゆさゆさゆさぶりました。「なんでもするから教えて」
「……なんでもする?」柳川はゆさぶられながらまだニヤニヤ笑っています「ほんと?」
「ほんと、なんでもする」
「じゃあ、放課後、僕のウチにおいで」
悪い予感がしました。
悪い予感はばっちり当たりました。
彼の部屋に入るなり、柳川はその小さな体であたしにおどりかかってきました。
「……ちょっと……ちょっと、なんなのよ?」あたしは柳川の体を押しのけながら叫びました。
「……わかってるだろ?……わかってて部屋に来たんだろ??」
柳川は顔を真っ赤にして、ものすごい鼻息であたしを床におしたおし、その上に馬乗りになりました。
その小さな体からは信じられないくらい、とんでもない力でした。
あたしはあっという間にブラウスの前を引き裂かれ、ブラジャーを押し上げられました。
柳川はさっそくあたしの片方のおっぱいを吸い、もう片方をすごい力でもんできました。
「やめて!!やめてよ!やめてったら!!」
「遺薔薇屠死夫の住所を知りたいんだろ?知りたいんだろ?」柳川がキンキン声で言います。
どうやら腕力では柳川は(信じられないことですけども)あたしに勝っているようでした。
あたしは腕力で柳川を押し返すことはあきらめました。
あたしも悪かったのかなあ、とか思ったりもしました。あたしはそんなつもりはまったくなかったのですが、あたしのあんまり安心しきった態度が……柳川をまったく男として見てこなかった、あたしのあんまりな無防備さが彼をかんちがいさせてしまったのかなあ……なんてことをしゅしょうに、のんきに、ぼんやりと考えていました。
しかしあたしがそんな甘いことを考えているうちに、柳川はあたしのスカートの中に手をつっこんでパンツを脱がそうとしていました。
改めてあたしはあせりました。
ダメです。
あたしの処女は遺薔薇屠死夫様にあげるのです。
柳川があたしのパンツをひざまで降ろした時、あたしは彼の顔に思いっきり頭突きをかましました。
人間その気になればいつも以上の力が出せるものです。
あたしの頭突きを鼻にくらった柳川は部屋のはしっこまで吹っ飛び、鼻血をふきだしました。
「ちくしょう……」柳川は鼻血を流しながら言いました「何でもするって言ったじゃないか……やらせないと教えないぞ」
「……ごめん、どうしてもダメなの」あたしは言いながら、涙目でこっちを睨む大柳が少しだけかわいそうになりました。それが大きなまちがいでした「……なにかほかに……あたしにできることない?」
そんなわけで、お尻でさせてあげることになりました。
あたしはスカートとパンツを脱いで、柳川のベッドに上半身をだけをうつぶせに倒し、お尻をつきだすへんなかっこうになりました。自分でいったい何をしてるんだろう、と思いましたが、これも遺薔薇屠死夫様の居場所を知るためです。
でも後ろから柳川が見ていると思うと、ものすごくはずかしくなって、思わずベッドのシーツに深く顔をうずめて目を閉じました。シーツはなんだかへんな匂いがしました。
「はずかしい?」柳川が上ずった声で言いました。
「当たり前でしょ、早くすませてよ」あたしは言いました。
そう言うと、いきなり柳川はなにかをお尻の穴にぬりつけてきました。
オロナインかなんかだと思いますが……はっきりとはわかりません。あたしは飛び上がりました。
「ちょっと!!!変なことやめてよ!!!!」
「でもちゃんとほぐしてから入れないと痛いよ。いや、痛いと思うよ、わかんないけど」
ほんとだかウソだか分かりませんが、柳川はそれをどんどんぬりこんできます。
あたしはそういうものなのかなあ、と思って大人しくすることにしました。
でもなんだかくすぐったいような、へんな感じがして、あたしのお尻は何回も跳ね上がりました。
あたしが大人しくしているのをいいことに、柳川はあたしのお尻に指をつっこんできました。
「んっ」思わず出そうになった叫び声をあたしはあわてて押し殺しました。
「痛い?」柳川が後ろから聞いてきます。
そう言いながらも、柳川はあたしのお尻の穴の中で、ぐねぐねと指を動かしてきます。
「ちょっと……痛い」あたしは言いました。
けど、正直なところ、痛いだけではありませんでした。あんなへんな感覚は生まれて初めてです。
どう表現したらいいのでしょうか。
なんだか、便秘のときのうんこが、すっぽり抜けるのを逆回しにしたような感じ。
気持ち悪かったけども、なんだかそんなへんな感覚を味わっているうちに、
“あたし、すごい変なことされてるよ!!!”っていうことをすごく意識しちゃって、変な気分になっていきました。
どれくらいお尻の穴をそうやっていじり回されていたのかわかりませんが、ぬぽっと柳川が指を抜いたとき、
「あんっ」ってみょうにいやらしい声を出してしまいました。
あたしはものすごく汗をかいていて、呼吸が乱れていました。
気がつけば柳川の変な匂いのするベッドのシーツによだれを垂れ流していました。
あたし、変態でしょうか?
「入れるよ……」柳川があたしの後ろでズボンのベルトをあわてて外す音が聞こえてきました。
あたしは、なんだかもうどうとでもなれ、という感じでぐったりしていました。
それから、急にお尻の穴をものすごい圧迫感が襲いました。
柳川がしっかりほぐしてくれたおかげ(?)で、痛くはありませんでしたが……指を入れられるのとは何倍もの強い感覚でした。それこそあたしの肛門の中に大きなうんこが、逆に入ってくるかのようです。
自分で書いていてびびるほど下品な文章ですね。
なぜだか頭がぼーっとなって、目の前が白くなって、あたしはひとりでに出そうになる大きな声をこらえるため、歯形が残るくらい自分の人差し指を強くかみました。柳川はずんずん突いてきました。
まるであたしになんか怨みでもあるよかのような感じです。
やがて、お尻の中で、何か熱いものが飛び散るのがわかりました。
あたしは死んだようになりながら……その後、しばらくして、遺薔薇屠死夫様の住所を柳川に教えてもらいました。……それから……柳川から借りたかなり小さすぎるジャージの上を借りて帰りました。
なんとそれは、あたしの住む町から電車で40分のとなりの県でした。
情報には、彼が今どこで働いているか、何をして暮らしているか、まで記してありました。
残念ながら、彼の今の写真……20歳の彼の写真はありませんでした。
あれだけ苦労したのに、あまりに近いのでなんだか拍子抜けしてしまいましたが、まあ遺薔薇屠死夫様も、自分が事件を起こした××県で生活するわけにはいかないのでしょう。
今はわくわくして眠れそうにありません。
お尻は今頃になって痛くなってきましたが、そんなもん、なんぼのもんや、という感じです。
今度の連休……あたしは遺薔薇屠死夫様に会いに行くつもりです。
ああ、早く一週間が過ぎればいいのに。
PS:
さっきトイレに行ったら、お尻の穴から柳川のセーエキが出てきて、思わず吐いてしまいました。<つづく>
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