ヴィレッジ


〜「彼ら」との共生〜

2004 米 

監督:M・ナイト・シャラマン


 最近ネットを見ておりますと、米国も日本もやはり同じだなあ、と実感することがあります。まー、日本国は船頭を取ってる小泉さんがブッシュ大統領のケツ毛まで舐める覚悟を決めてますので、政治方針が米国寄りになることは仕方がないでしょう。しかしネット愛好者たちの嗜好まで似てくるのは一体どういうワケか。とりあえず、米国のネット愛好者(多分、その多くが引きこもり)も、日本のネット愛好者(言わずもがな、引きこもりだらけです)も、ウェブ掲示板などの発言で、弱者いじめというかマイノリティーいじめをするのが三度の飯よりは好き(だが、3度のセンズリほど好きではない)という点で一致しています。日本でそのヤリ玉に挙がっているのは在日韓国人・朝鮮人の方々、米国でつるし挙げられているのはゲイの方々なのですね。わたしは米国人の6割くらいはゲイだと勝手に思っていたのですが、そうではないらしい。いわゆるゲイ・バッシングは米国の若者の共通言語であるらしく、数々のレゲエ・ミュージシャンからエミネムなどの超人気者まで、結構メジャーな方々がゲイを公然と批判しています。いや、ハードコア・パンクのような、ややアングラ気味の音楽ジャンルの一部において、そのようなアンチ・ゲイの姿勢があることは知っていましたが、まさかここまでとは。どーもアメリカのヘテロ・セクシャルな若者たち(多くはモテない中流の白人)にとって、ゲイは「権利ばっかり声高に主張する我が儘で不快な奴ら」という風に映っているらしく、実際そういうところも多分にあったりするのでしょう。しかしネットのように世界に開かれたメディアを通しながら人間の心はどんどん狭くなっていくようで、世の中は本当に愉快ですね。今から20年以上前にゲイであることの悦びを「YMCAはすげえハッテン場だぜ!」高らかに歌い上げたヴィレッジ・ピープルのようなバンドが人気者になったのが夢のようです・・・と、ネタをばらさずに説明するのは大変難しいですね!

※例:こんなの見つけました

 
 

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