スイミング・プール 〜女優と畳みは新しいほうがいいってわけでもない〜
2003 仏 監督:フランソワ・オゾン
ここだけの話ですがわたしはフレンチ・ロリータに目がありません。
はっきり言って昨今の“萌え”系は全然ダメ。女の子は若くて、つまんなそうで、言うことを聞かなくて、お行儀悪くて、性格悪くて、身持ちが悪くて、当然ですが非処女でないとダメです。男はそれに輪をかけてふてぶてしくて、不潔で、不誠実で、約束の時間を守らなくて、朝に弱くて、酒とセックスにだらしなくないとダメです。
まあそれはそうとしましてシャーロット・ランプリングはエゲレスの人気作家。シリーズ物の探偵小説をルーチンに書き散らして経済面でも安泰ですが、なんだか出版社の担当さんとイイ仲らしくて「最近ちょっとご無沙汰じゃないのおおおおう」と可愛くゴネたりします。いい加減ウザくなった担当さんは己の所有する南仏の別荘にランプリング婆さんを送致。「ここで大人しくショーセツでも書いてやがれこの色情ババアが」ってな感じなんですがランプリング婆さんは結構この別荘をお気に入り。ノリノリで小説を書いてましたが、そこにやってくるのが担当さんの娘を名乗るフレンチ・ロリータを絵に描いたようなリュディヴィーヌ・サニエたんです。いやあもう、ヤラしい。顔はどっちかってーと浅田真央たん系のマヌケ面ですがスキなく絞られたバディは全編を通してこれ見よがしに晒されますのでまったくフランス娘というのはけしからん。けしからんフランス娘とけしからんことはしたくてしたくて仕方ないけどできないエゲレス婆さんのヒリヒリした精神バトルはほんとうにエロいです。前半はサニエたん優勢ですが後半持ち直して猛攻を仕掛けるランプリング婆さんがマジかっこいい。だいたい避暑地に篭った作家といえばスランプに陥るのが定食ですが、ランプリング婆さんはエロとサスペンスをこなしながらもサクサクと小説だけは書き進めていてほんとうに偉い。
しかも終盤近くにCGと見まごうほどの全裸も披露。
なんだか若いお肉を求めて抜きに行ったら店の奥でババアが出てきた、というお決まりの展開ながらもそのバアサンの提供するQOLに素直に骨抜きにされ、倍額払ってもいいくらい気持ちよかった、そんな映画です。結構オススメ。
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