千と千尋の神隠し 〜拝啓、産経新聞「産経抄」筆者様〜
2001年 日 監督:宮崎駿
・・・先日、テレビではじめてこの作品を鑑賞しました。
こちらの新聞コラム筆者も、先日の放送ではじめてご覧になったようです。
以下は、引用と(※注)←西田がつけたツッコミで説明したいと思います
産経新聞 「産経抄」平成16(2004)年12月20日[月] より(※無断転載)
http://www.sankei.co.jp/news/041220/morning/column.htm先日テレビに乗った宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』は、再放送にもかかわらず26%の高視聴率をあげたという。そのアニメ映画で目を引かれた一情景があった。千尋が魔法使いの湯バーバに「ぜひここで働かせて下さい」と、ただ懇願すること(注:1)である。
(注:1)つまり“萌えた”ということですか。
▼働きたいのです、働かせて下さい。こういう言葉を耳にしたのは久しぶりではないか(※注:2)。まだ幼い少女の身でありながら、断られても断られても食い下がる。ブタにされた両親(※注:3)を助けたい一心からだが、最近は人間の基本的生き方の「働く」が人生のキーワードでなくなっている。
(※注:2)そうですか?最近の中高年の間では挨拶代わりのセリフだと思いますが。
(※注:3)ちんげやまんげが生えた大人はブタ並、という監督の熱いメッセージを感じますね。▼「勤勉」という言葉も死語と化してしまったらしい(※注:4)。高校や大学を卒業しても働くことをしない若年無業者が増えている。「ニート」などと呼ばれる若者は五十二万人、またフリーターは二百十七万人に達しているという。
(※注:4)わたしも出来ることなら働きたくありません。ラクしてえ。▼なかには「おれはニートさ」などと自慢げに口にするものがいる(※注:5)からあきれ返る。いまの就職難でせっかく新卒採用されても、三年以内に辞める大学卒が三割もいる。それを「やりたいことがわからない症候群」と名づけて『週刊スパ!』(※注:6)が特集していた。
(※注:5)そんな奴、会ったことありませんが。
(※注:6)さいきん読んでませんが「バカサイ」はまだ続いているのですか?
▼いま「自分にぴったりの仕事がない」とか「自分の天職が見つからない」とぼやく若者がいる。ちょっと待てである。天職なんて仕事は、天から降ってくるものではない。はじめから存在していて、ただ見つからないなどというものでもないのだ。(※注:7)
(※注:7)この一文、主語が見あたりません。▼大概の若者にとって、仕事は偶然に上から与えられる。そういう与えられた仕事や職場を、三日・三月・三年…と夢中になって務め励んでいるうち、いつか自分の天職のように思えてくる(※注:8)。人生はそういうものではないか。「ぜひ働かせて下さい」という千尋の言葉をかみしめてみたい(※注:9)。
(※注:8)北の工作員とかも多分そうなのでしょうね。
(※注:9)あの…つまるところ“萌えた”という結論でよろしいのでしょうか?
西田の感想:
かように児ポ法に対する熱いアンチテーゼを投げかける宮崎カントクは、やはり“日本のキング・オブ・萌え”なのですね。改めてリスペクトします。
※「産経抄」は2004年12月28日、35年ぶり(!)に筆者交代されたそうですね、お疲れさまでした。
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