スクール・オブ・ロック 〜いやねえ〜ロックって……シケってて〜
2003年 米監督:リチャード・リンクレイター
はっきり言いまして、わたしはロッケンロールの人達と気が合いません。
いやロッケンロールは大好きなのですが、ロッケンロールをやっている人の性質が好きになれないのです。
同じ事はエンゲキをやっている人やジシュエーガをやってる人、絵を描いている人や文章を書いている人たちにも言えます。というか、自分のやってることや自分の入れ込んでいることが何か非常にアーティスティックで、そうしたものを愛することの出来る自分は他の人とは違った高等な感性を有している、と信じて疑わないような類の人と話していると、思わずその場で麻雀放浪記のように眠り込んでしまいそうになります。
彼らは自分の感性が高等であることを示す手段として、他社を蔑むことしか知りません。
そして同じ趣味を持つ仲間とキモチワルーイ連帯感を抱きながら、そのしょーもない感性を共有する一部の仲間とだけつるみ、ひたすら自閉的に自虐的に、自己満足の世界で慢心し続けるのです。いや、皆がそうだとは言いませんが。
そんなわたしですのでこの映画の前半におけるジャック・ブラック氏のロック馬鹿ぶりには大いに笑わせていただきましたし、そうしたイタさを渾身の力を込めて演じきる彼の役者魂には胸を打たれました。
クライマックス、「おれには才能はない!」と爽やかに言い切り、オレ様ロックを捨てるジャック氏に涙……。
自閉的でシケッたロッケンロールの方々、それをはじめとするサブカルな方々には是非観てほしい。
いや、観なくていーや。
どうせわかんねーだろーから。※ぜんぜんかんけいないがFM東京系で月〜金22時から放送している番組、「School of Lock!」はおもしろい。
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