輪廻 〜シャシン屋の苦悩……?知るか!!!〜
2006年・日
監督:清水崇
わたくしは映画業界というものがどういうものなのかサッパリ判らない庶民ですので、シャシンをシノギにされている方々の苦悩というものがいかばかりか、そんなことには今日食ったトンカツの素材でありますところのブタの生い立ちなみに感情移入できないのですが、それでも作り続けられるのが本作のような映画ギョーカイ裏話映画です。まあ古くはフェリーニの分数タイトルの映画ですとかビリー・ワイルダー先生の傑作コメディ・ホラー「サンセット大通り」、果てはインテリのグチを2時間以上も聞かされるという拷問のようなロバート・アルトマンの「ザ・プレイヤー」から果てはこの手のジャンルの最高傑作と思われますところの「食人族」まで、それこそ腐るほどあってもうシャシン屋の露出嗜好にはいい加減ウンザリなのであります。
だいたいからして椎名ケッペイ演じますところの件の映画の監督さん、いかんせん仕事というものに対する姿勢がまるでなっていません。だいたい脚本の上がりが遅いですし、脚本執筆にテキストエディタを使用せずにワードで打ってるとこなんて致命的です。果ては役者さんを呼び捨てにするわ、クランクイン前のカメラテストに役者さん連れて殺人現場ツアー(恐らく泊りがけ)なんて、まあはっきり申しまして一体この世のどこに金のなる木があるのかとイライラさせられることしきりです。
優香はそのモグラ面のせいで大画面で見ていますと目の下の隈がまるでマンガそのものですのでもひとついただけません。香里奈さんの方がどっちかというと顔がおっかなくて好みですね。まあ好みの問題ですが。ただ不思議っ子のバカ女も真面目なトラック運ちゃんも絶対的な運命の前には等価であるという清水タカシズムはしっかり健在です。
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