パンチドランク・ラブ

〜勘弁してください〜

2004年 米

監督:ポール・トーマス・アンダーソン

どうしても好きな映画監督の映画というのは贔屓目に観てしまう傾向があります。
好きな監督とは言え、どう考えても面白くない映画を撮ることも(よく)ありますので、見終わった後、「でも、タイトルバックはかっこよかったよなあ」とか無理矢理自分に言い聞かせている自分に気づき、何の利害関係もないアカの他人である監督のために、なんでここまで思わなければならないのかと少し自己嫌悪が入ることも度々。まるで毎日暴力亭主に殴られながらも、3年前の誕生日にダンナが買ってきてくれた神戸屋ケーキの味が忘れられず、「本当のあのヒトは優しい人なんよ」と言いながらも顔がエレファント・マン並にボコボコに変形している知恵の足らない女にでもなった気分です。
例えば具体的にどんな映画かと言いますと、デイヴィット・フィンチャーの「パニック・ルーム」とか、岡本喜八の「EAST MEETS WEST 」とか、北野武監督とデイヴィッド・リンチ監督の最近の作品全部とか、そのへんですね。
「ブギー・ナイツ」と「マグノリア」は本当にケッサクで、両作品とも DVDも買いました。ですのでポール・トーマス・アンダーソンには結構な期待をしていたワケです。
はてさてこの「パンチドランク・ラブ」ですが、とりあえずワタシの頭の中から観たという事実自体が消えつつありますので、ここで詳しいことは書けません。でも、音楽だけは良かったような気がしますが、それも気のせいかも。
 
 

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