パッチギ!
〜ヒストリー・オブ・バイオレンス・アバウト西田〜 2004 日 監督: 井筒和幸
イヅツ監督は以前インタビューで、「実のところ僕は人に殴られたことも殴ったこともない」って仰ってました。
この前、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を撮ったカナダの変態監督・デイヴィット・クローネンバーグも同じようなことを言ってました。確かにデイヴィッドは色男ですが見るからに腕っ節が弱そうです。クラスで男子にいじめられたりしてると、「ちょっと!何デイヴィッドをいぢめてんのよ!この童貞クズ!」と女子たちに庇われたりしそうでちょっと羨ましい。またイヅツ監督もパッと見いは腕っ節が強く気がらそうなオッサンに見えますが、よくよく見てみるとそれほど暴力的な雰囲気はしません。少なくとも三池崇志カントクよりは安心して付き合えそうなカンジです。はてさて皆さん、人を殴ったことがありますか?
わたしはないですね。何故って、人を殴ると拳が痛いからです。
同じく変態のデイヴィッドであるフィンチャー監督の「ファイト・クラブ」という映画があり、アレはアレで結構スキなのですが、あの映画に出てくるどつき合いはあんまりリアルじゃない。大の男がミットもせずに素手で散々殴り合ったら、顔がボコボコになる前にまず拳の骨がグチャグチャになって手が使い物にならなくなります。指も骨折します。相手の歯で指や手の甲がズタズタになります。
まあつまり、あの映画で描かれているのも所詮『アタマで考えた暴力』でしかないのです。で、わたくしは人を殴ったことも殴られたこともはありませんが、その代わりに頭をコンクリの塀に叩き付けられたたことはあります。
こうしますと手は痛くありません。傷つくのはわたしの頭と壁だけです。
何かの参考にしてください。以上、文系のハッタリ満載の武勇伝でした。
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