〜寒くてひもじい国からやってきたスパイ〜
2003 韓
監督:忘れた
韓国のナンバー・ワン俳優ってことなんですが、このハン・ソッキュという男、一体どのへんが韓国ナンバーワンたる理由なんでしょうか?いえ、「シュリ」も「カル」も主演は彼でしたね。観てませんが「八月のクリスマス」とかもそうらしいですし、「韓国映画界でこれまでに最も外貨を稼いだ映画」で主演を貼っている男であることは確かなようです。しかし、しかしですね、ルックスの面から言いましても、何となくチャゲ&飛鳥の飛鳥とトミーズ雅を足して2で割ったような、あまりパッとしない感じですし、ハッキリ言って演技も「シュリ」「カル」そしてこの「二重スパイ」においても、すべてあの「何となく不安そうな顔」で右往左往する、という感じで全て同じなんですね。いえ、ルックスはともあれ、演技力というものはスターの条件ではないことは判っております。高倉健さんとか、何をやっても同じですので。故に演技力がスターの条件となってしまいますと、デ・ニーロやダスティン・ホフマンやフィリップ・シーモア・ホフマンだけがスターになっちまいますので、それはそれで厭ですからね。それにしてもハン・ソッキュに対して大韓民国の人々がどのようなアウラを感じているのかは謎ですね。日本の映画評論家とかが「主演のハン・ソッキュの魅力は筆舌に尽くしがたい」とか聞いたふうなことを書いてたりすると、わたしなんかもう、この「二重スパイ」の前半部分よろしくそのクソライターを水に浸けて「どこがどう魅力的なのか」と問いつめたくなってしまいますね。いえ、ハン・ソッキュは好きですし、この映画もたいへん面白かったです。特にメソメソ泣きながら「もうスパイは厭」なんてヌルいことを言う女スパイに対して「そんな反動的な発言は今すぐ撤回しろ!」と言い捨てるハンには痺れましたね。
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