インプラント

〜つーか、自爆テロの方がもっと怖いでしょ〜

2003 米 

監督:ウェス・クレイブン(後で調べたら、ではないらしい


 この映画、ウェス・クレイブン・プレゼンツってことになってます(監督はあの名作「ヒッチャー」のヒト。信じられませんが)。わたしも大好きなあの「白昼の暴行魔PART」(後に「鮮血の美学」というわけわからんタイトルでビデオ化)の監督です。なんつーかあれは、どうしようもなく鬼畜で、はっきり言って「悪魔のいけにえ」なんかよりもずっといかがわしくてイケナイ映画ですね。映画史上初のチェーンソー殺人がある、ということ以上に。特に悪いチンピラたちが女の子二人を拉致して、片方の女の子にジーンズを履いたまま放尿させるシーンがあるのですが、これに比べれば「悪魔のいけにえ」のジジイが女の指を吸うシーンなんて単なる団欒シーンですね。しかもこの映画、ベルイマンの「処女の泉」が元ネタだってんですから、「ネクロマンティック」が「突然炎のごとく」へのオマージュだっていうくらいの言いがかりですね、ホントにもう。で、クレイブン先生ですが、あとのヒット作としては「エルム街の悪夢」があります。わたしとしましては、フレディ・クルーガーのような好人物の一体どこが怖いのかよくわかりませんので、あの映画はあまり好きではないのですが、映画自体は大ヒットとなり、ダラダラとシリーズ化されました。で、最近はジェイソンと戦ったりして、すっかりクレイブン先生の手を離れたようですが、今回のこの「インプラント」、ようするにフレディの出てこない「エルム街の悪夢」のような映画でして、いわばジェームス・ボンドが出てこない「007」、スーさんは出てくるがハマちゃんは出てこない「つりバカ」、サトエリが主演していながらハニー・フラッシュのない「キューティー・ハニー」みたいな感じで、クレイブン先生はそろそろ老後のことなど考えられたほうがいいのではないか、と余計なことを考えてしまいましたね。

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