ハンテッド

〜映画でわかる殺傷沙汰〜

2003 米 

監督:ウィリアム・フリードキン


なにが素晴らしいかって、この映画は短い!時間にして94分!最近はハリウッド映画も作家主義が復活したせいか、明らかに編集不足(撮った奴が編集してるから?)の長ったらしい3時間近い映画が多い中、この短さはそれだけでもう感動ですね。また、話もタイトです。言うなれば「戦争でオカシクなった奴が山に籠もって好き放題し始めたので、かつての上司がオトシマエをつけに行かされる」という「ランボー」みたいな話なのですが、オカシイ部下と気の毒な元上司の得意技をナイフでの殺傷沙汰のみに限定したあたりが新機軸。なるほど、わたしも時折日常生活で刃物を持ち出したくなるような瞬間はしょっちゅうですが、そのときには徹底的に確実に相手を殺す覚悟をせねばならないな、と膝を打ちたくなるようなマメ知識が満載です。ところで、日常生活で相手が刃物を持ち出してきた場合はどうされていますか?普段から大ボラの多いハッタリ系の人が刃物を持ち出しても、まあそれは単なる脅しであり、あんまりビビルことはないと思われます。ただ、女性の場合はマズいですね。女性が刃物を持ち出してきた場合は確実に刺されるか、それでその女性自身が手首かなんかを切るかで、どっちにしろ面倒臭いことになるので、厄介です。男性でも普段は大人しいけどカッとなると暴れる、ヒステリー系の人だとヤバいですね。ですので「アンタッチャブル」でショーン・コネリーも言っているように、「ナイフには銃で戦う」べきですね。
 

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