フィアー・ドット・コム

〜踏んでゆく不思議、踏まない不思議〜

2003 米 

監督:忘れた



ネットサーフィンなどしてますと、時々“ヤッちまった…”みたいな気分になるとき、ありますよね。ありませんか。いえ、ブラクラを踏んでしまったりとか、Q2に繋がっちゃったりとか、そういうことばかりではなくて、“出来ることなら出会いたくなかった”みたいなサイトに、偶然行きつてしまう、というのはよくあることです。なんか永遠に続くかのようにスクロールが長くてリンクが滅茶苦茶に貼ってあったり、文字が親の仇のようにデカかったり、管理人の(別の意味で)グッとくるコスプレ写真とともに現住所がうぷされてたり、近所の幼児の同行が逐一記録されていたり、ドコソコ女子学園の制服はガソリンをかけて火を点けると5秒で燃え尽きたぜえええええ!みたいなことが書いてあってその様子を撮した動画があったりで、己のモラルと価値観とそれまでの平穏無事な精神生活がガラガラと音を立てて崩れていくかのようなサイトに出会った日にゃあ、もう気分は「悪魔のいけにえ」のマリリン・バーンズ。長いことネットをやってますと、そういうサイトを踏まないようにするための「嗅覚」が発達するらしいのですが、なぜかワタシにはそのアラート感覚がないんですね。
まー、どんな映画観るにも、本を読むにも、音楽を聞くにもそれらの前情報を完全にシャットダウンして、完全な“素”の状態で鑑賞するのが困難なこのご時世。昔はギンギンに期待しつつ「宇宙空母ギャラクティカ」などを観に行って激しく落胆させられるようなこともありましたが、そうしたバクチ感を味わえるネットの世界はまだまだフロンティアなんだなあ、と思ったりもするのです。

 
 

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