ファム・ファタール 〜萌えている場合ではありません〜 2003年 米 監督:ブライアン・デ・パルマ
自分で言うのもなんですが、ワタシはエロに関する厚顔無恥さでは米国人に負けない自信がありまして、はっきり言って現在日本国家に蔓延しております“萌え”系のエロに忸怩たる思いを抱いているわけですね。日本国は次の戦争で大勝ちしない以上、決して米国には頭が上がらないわけなのですが、日本男子が“萌え”にかまけている限り、それは呪縛から解き放たれることは永遠にないと言えましょう。だいたいからして日本人は、この「ファム・ファタール」のレベッカ・ローミン・ステイモス嬢が披露してくれましたような、エロエロダンスを前にしますと、いきなりチンコが萎えてしまうようなエロに対する食の細さが弱点です。例えばポール・バーホーベン元帥の「ショーガール」におけるエリザベス・バークレー姉さんが魅せた、カイル・マクラクランのチンコにケツを摺りつけるハッスルタイム系ダンス。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」におけますサルマ・ハエック女史の蛇ダンス。そして、絶望的に退屈でつまらない映画でしたが、そのシーンだけはバッチリ目が覚めた「トゥルー・ライズ」でのジャミー・リー・カーティスの黒下着ダンス。こうしたシーンを前にして、心の1ドル札を彼女らのパンツに突っ込んでこそ、日本は真の独立の一歩を歩むのです。それにしても古典落語のようなどうしようもない映画でしたが、相変わらずデ・パルマ監督の「ボディ・ダブル」から全く進歩していない自分勝手さには大満足のケッサクでしたね。
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