バトル・ロワイヤル〜鎮魂歌〜

〜前田愛という踏み絵〜

2003 日 

監督:深作欣二の息子


 メッセージがウザいとか、役者が大根だとかいう批判も多いですが、それは前作からそうだった訳で、無き父の後を継いで監督した深作健太監督へのあからさまなイジメですね。特に上陸作戦のシーンは「プライベート・ライアン」の丸パクリだという批判も大人げない。戦場そのものが「プライベート・ライアン」に似ているのであって、リアルに戦闘シーンを描こうとすればするほど「ライアン化」してしまうのは致し方のないことなのですよ。と、ヨタは置いておくとして、いいですね!この映画!先生が竹内力なんですが、冒頭からガリガリ薬を囓って大演説。「レオン」のゲイリー・オールドマン?と思って観てましたら、何と宅間守へのオマージュだったりして、悪趣味全開です。しかも主人公の問題児の母親役がカメオで三田佳子。こういうワイドショー的下世話感覚がビンビン来てて、私の脳髄を刺激するわけです。で、脳髄ではなく下半身を刺激するのは我らが前田愛さんです。前作ではキタノ先生の娘として電話の声だけの出演でしたが、私も早く娘でも作って「オジサン、電話でも臭いから息止めてよ!」と罵られたいと願うほどの名艶技でした。今回はご本人直々に登場されるのですが、銃の台尻で男を殴ったり、戦闘服でピアノを弾いたりと「ガメラ3」以降、ヲタクのナンバー1ズリネタとして君臨し続ける前田さんの面目役如ですね。しかしあまりにも露骨にヲタク受けを狙ったせいか、キャラクターが「エヴァンゲリオン」チック(実はよく知らないのですが)だったりするのはアレでしたが。しかしそんな彼女ももう20歳なんですねえ…。


 
 

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